資格講座のCMで頻繁に流されている医療事務管理士は、医療事務に従事する者に必要とされる技能・知識を認定する民間資格です。
医療事務管理士の特徴
CMで頻繁に流されているためこの資格を取得しようとする方は多いですが実際のところまったく使えない資格であると言われることもあります。
医療事務の仕事内容
患者さんの保険証の情報や診察内容のデータをカルテに入力して管理したり、診察の終わった患者さんの医療費を計算したりします。
また日本は皆保険制度ですので患者さんに請求した分の残りを社会保険や国民健康保険に請求する必要があり、この診療報酬明細書(レセプト)を作るのも医療事務の重要な仕事です。
これらの仕事を行うには専門的な知識が必要となるため、医療事務の資格は就職や転職、再就職に役立つと言われています。
資格がなくてもできる
医療事務管理士はあくまで民間資格なので、この資格がなければ医療事務の仕事に就けないと言ったことはありません。医療事務自体は未経験であっても求人はあります。
この資格があれば医療事務に関する知識はある程度には評価されるでしょうが、それが決定打になるとも言いきれません。
またCMで頻繁に流れている影響もあり有資格者はすでに多く、医療事務の求人があれば殺到する状況にすらなっているようですでに供給過多気味と言えます。
とは言え医療事務の内容は専門的なことが多いのでこの資格がまったく役に立たないと言い切るのは極論すぎるとは思いますし、どうしても医療事務になりたいと言った方にとっては価値ある資格になるかもしれません。
しかしただなんとなく就職できるのかなと言った程度でありましたら、別の資格を考えることをおすすめします。個人的には医療系の資格で就職・転職・再就職を目指すのであれば国家資格である登録販売者がおすすめします。
年収は180万~350万円程度
専門知識が必要なためお給料は高いのかと思いきや、実は通常のアルバイトとほぼ変わらないとも言われています。
大手の病院に勤務できればもう少し期待できるかもしれませんが、前述通り少々供給過多気味ですので年齢や経験に左右される可能性も否めません。
資格を取得するには
試験に合格すれば取得できます。
合格率は平均50%程度
医科と歯科があり、どちらも学科試験と実技試験があります。
学科試験は100点満点中70点以上、実技試験は3問あり各問題50%以上の得点で3問合計70%以上の得点率で合格となります。
医科はおよそ48%、歯科は70%程度の合格率になっています。
受験資格はありません。
試験は奇数月の第4土曜日に行われます。
まとめ
以上が医療事務管理士についてのまとめになります。
医療事務の資格を取ろうと考えていた方には少々水を差してしまうような記事になってしまいましたが、特に医療事務について拘りがないのであればできる限り国家資格を狙っていった方が就職にも有利ですし将来性も高いです。
もし医療事務を難易度が低いからと言った理由で考えていたのなら他にも難易度が低くて使える資格はたくさんありますのでぜひ難易度が低いのに就職に有利な簡単資格ランキングも読んで行ってください!