経営に役立つおすすめ資格一覧!起業・開業・独立前に要確認
資格の鎧

経営に役立つおすすめ資格一覧!起業・開業・独立前に要確認

笑顔の実業家風男性の背景にドル札が舞っている

経営の役に立つ資格を一覧にしてまとめてみました

経営に役立つ資格!と銘打って記事を書いていますが会社経営において絶対必要な資格と言うのは正直言うと特にありません

ただ経営者になるために知っておいた方がよい知識やスキルは資格を通じて勉強することが可能ですし、業種によっては経営において絶対に必要になる資格も存在します。

この記事ではそんな会社経営に役立つおすすめ資格を紹介していきますのでぜひチェックしてみてください!

経営・経理系の資格

経営の基礎知識や経理に関する知識は将来的にビジネスパーソンの常識となる日が来る可能性も高いです。経営者としてこれら知識は詳しくなくてもよいので見ればわかる程度にはなっておきたいところ。

簿記2級以上

簿記係のデスク

1級まで目指さなくとも2級あたりの知識は欲しいです

簿記とは簡単に言えば会社のお金に関する経理実務の手法です。

経理の仕事が自分でできなくても経営者として消費税法などで規定されている決算書、金融商品取引法で規定されている財務諸表を読むことくらいはできるようになっていることが望ましいと言えます。

簿記の資格で最も有名な日商簿記検定は3級<2級<1級と上位資格になっていきますが、2級くらいの知識は経営者としてもビジネスマンとしても持っておきたいところです。

ちなみに有名ですが日商簿記1級は非常に難関ですが合格すると税理士試験の受験資格を満たすこともできるなど付加価値がありますよ。

バインドされてまとめられた書類

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中小企業診断士・MBA

新聞を読んでいるビジネスマン

コンサルタントスキルはどんな業種でも役立ちます

MBAはよく聞かれる言葉なのでご存知の方は多いでしょうが資格ではなく経営大学院を修了した者に授けられる学位です。

そして中小企業診断士日本版MBAとも呼ばれる経営コンサルタント国家資格になっています。

経営者として経営に関する知識がしっかり身についていると有利になることは想像しやすいかと思われます。

MBAは学位ですのでまず大学院に入れる学歴が必要になりますし、また日本のビジネススクールは世界から20年ほど遅れていると評されることもありますので現時点では海外の大学院で取得することが望ましいと言えます。

海外の大学院に行くにはTOEFLやGMATの攻略も必要になってきますので人によっては取得は難しくなってしまうでしょう。

その点、中小企業診断士は国家資格ですので試験に合格することで取得できますが、試験の合格率は5%~7%と非常に難関です。

ビジネスの話をする男女

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IFRS検定試験

世界地図・パソコン・眼鏡・コーヒーなどが並べられたビジネスマンの机

グローバル化の軸となる世界共通の会計基準です

また経理の資格に戻ってしまったのですが、こちらのIFRS検定試験国際財務報告基準IFRS(イファース)の知識の習熟度を測る国際資格になっています。

IFRSはグローバル化に対応するために世界共通の会計基準として100ヵ国以上で採用されており、ここ日本でも徐々に採用が進んできています

今後日本企業はグローバル化に対応しなければ生き残れないということは何年も前から言われていますし、これから経営者になろうとするならばなおさら抑えておきたい知識と言えます。

世界共通の会計基準であるIFRSはグローバル化の「軸」となるからです。

世界地図を背景に走っているビジネスマンのシルエット

IFRS検定を徹底解説!転職に強く将来性も高く難易度も中程度

近年話題のIFRSとは何かを理解すればIFRS検定のアツさがわかる!現時点でも求人が多く今後も高需要が見込める将来性の高い資格ですよ!

労務系の資格

企業の成長に必要な「お金」「モノ」「情報」「人材」のうち「人材」に関する知識を学べるのが労務系の資格になります。従業員をサポートすることは経営するにあたって重要なことでぜひ経営者が知っておきたい知識のひとつになります。

社会保険労務士

事務所で仕事をするビジネスウーマン

信頼できる社労士と出会えると頼もしいです

労務系の資格の代表格がこの社会保険労務士社労士)になり、企業においての「人」に関する法律の専門家になります。

業務独占は幅広く、代表的な仕事内容としてあげられるのが「社会保険や労災雇用保険の作成・提出」「賃金台帳や就業規則などの作成」「年金相談への取り組み」「障害年金の請求を代行」「助成金の申請」等になります。

社労士試験は受験資格を満たすのが人によっては大変ですし、試験の合格率も7%~10%ととても難関なので、経営者になるために社労士を取るぞ!などと考える必要は特にないかと思います。

ですが社労士試験の試験範囲のことを大まかに知っていたり、信頼できる社労士を見つけて頼ってみたりするだけでも結構違ってくるかもしれませんよ。もちろん余力があるなら資格取得もありでしょう。

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社会保険労務士とは?細かい受験資格や合格率は要確認です!

社会保険労務士(社労士)の仕事内容がイマイチわからない人は要確認!厳しい受験資格ですがそれを満たせる国家資格が80個ほどありますよ

もし中卒・高卒の方で社労士試験を目指してみたいと考えていらっしゃる方は以下の記事も参考にしてみてください。

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高卒が社会保険労務士の受験資格を得る方法!裏ワザ(!?)多数

高卒・中卒が社労士試験に挑戦するには工夫が必要です。できるだけ楽に、そして効率よくコトを進められる受験資格の満たし方を紹介します

メンタルヘルス・マネジメント検定

文字が書かれた積み木をMENTAL HEALTHと並べている画像

上司の意識で精神疾患は防げるかもしれません

名称を一見するとカウンセラーの資格のように見えますが企業の管理職や人事担当者の方などが部下の心の健康を把握できるかどうかを図る公的資格で、心の病気を未然防止する知識を習得できます。

現代社会ではうつ病などの精神疾患を患う方が増えてきており、やむを得ず休職・退職する方も増えてきていますので経営者の方がこの問題をよく理解しているとプラスに働く可能性が高いと言えます。

Ⅲ種<Ⅱ種<Ⅰ種の順に上位資格となり、Ⅰ種は難関ですがⅡ種・Ⅲ種は比較的簡単な資格になっています。

泣いている女性に手を差し出している

メンタルヘルス・マネジメント検定とはどんな資格か徹底解説

カウンセラーや精神疾患を患う方を支える資格のように見えますが実は違い、職場においてうつ病などを未然に防ぐための知識を図る資格です

その他スキル

経営・経理・労務系の資格以外でも経営するにあたって役立ってくるスキルはたくさんあります。余力があればかじってみるとよいかもしれませんね。

MOS

パソコンのキーボード

Excelくらいはある程度使えるようになりたいところです

現在ではパソコンを使わない会社はもはやほとんどないと言えます。

しかしネットを見渡すだけでもExcelを使えない社員が多すぎて「Excelできない人がやめると困るからみんなで手作業!」「Excelが信用できないから電卓で」「簡素化したらいじめられた」「自動化したらさぼっていると言われた」などとTwitterなどでたびたび話題になっています。非常に効率が悪いですね。

こういう問題は上に立つ者の心構え次第で大きく変わると思います。経営者が直接触らなかったとしても経営者自身がパソコンに明るいことは会社にとって大きくプラスになるのではないでしょうか。

ここで紹介するMOSと言う資格はマイクロソフトのビジネスソフトであるExcel、Word、PowerPointなどのアプリの利用能力を証明する国際資格です。

合格率は非公開ですが80%~90%と言われていますので難しくはないです。正直Excelもよくわからない…と言う場合は自信をつけるために挑戦してみても良いのではないでしょうか。

パソコンの前でスマートフォンを見ている女性

MOSはExcelが使える事の証明資格!就活前に絶対取得すべし!

MOSはパソコンが使えることを証明する資格であり就職に強いです。エキスパートまで行けば求人票のWord,Excel必須にビビらなくなりますよ!

ビジネス・キャリア検定

パソコン上の分析データを見て話し合う5人のビジネスパーソン

中小企業ほどマーケティングが重要と言われています

ビジネス・キャリア検定は簡単に言えば「仕事ができる人かどうか」を評価する公的資格です。

「人事・人材開発・労務管理」「経理・財務管理」「営業・マーケティング」「生産管理」「企業法務・総務」「ロジスティクス」「経営情報システム」「経営戦略」の8つの分野にわかれており、それぞれ1級や2級などと言った等級があり、さらにそこからも細分化されていますのですべての試験は43試験にもおよびます。

これらすべてを経営者は学ぶべきだ!とは思いませんが「営業・マーケティング」の分野には特に注目したいところです。

マーケティングとは簡単に言うと顧客の欲しいものを分析して商品などを作り、ターゲット層に的確に伝わるように情報を届けると言うモノが売れるための戦略と言った感じになります。

例えば今書いている私のこのブログ。

資格のブログですが趣味資格ではなく就職・転職活動をしている方などが効率よく狙いの資格の情報にアクセスできればいいなと漠然と考えてはいます(特別何もしていませんが)。

もし私がブログを宣伝するにあたってURLを印刷したチラシを持って昼間の公園で配っていたとしましょう。そしてそこにいる人はゲートボールをして遊んでいるとっくに仕事を引退した高齢者世代がほとんどでした。

どう思われますか?宣伝活動の意味をほとんどなしていませんよね。と言うよりもはやアホですよね。ブログを見てもらうのにチラシを配るだとかも非効率的ですし時間帯も配る人の年齢層もとにかくすべてにおいてアホです。

こうならないために戦略的にターゲットを絞り、効率よく情報を届けられるようマーケティングによって経営効率を上げることが重要視されているのです。

特に資金や従業員が限られている中小企業においては特に重要であり、小さい会社ほど経営者が直接関与するべきだと言う意見もあります。

ビジネス・キャリア検定の営業・マーケティング分野に挑戦することで資格取得を目指しながら体系的にマーケティングを学んでいくこともありなのではないでしょうか。

eマーケティングのデータをペンで指しながら説明

ビジネス・キャリア検定(ビジキャリ)を解説!難易度や分野等

ビジネス・キャリア検定は略してビジキャリとも呼ばれる公的資格で仕事ができる人間かどうかを図る資格なので昇進や転職にも有利ですよ。

ITストラテジスト試験

ビジネスマンとコンサルティングに関する言葉を重ねたイメージ画像

ITを戦略的に活用しなければ潰れてしまう時代も近いです

これから新しく経営者になるにあたってITスキルが皆無ではかなり危険と言えます。

ブログの更新、TwitterやFacebookなどのSNSの活用なんかがほぼ必須なのは誰でもイメージがつくと思います。

近年は小さなラーメン屋さんでもほとんどTwitterアカウントを開設していますし、実際のところ臨時休業や限定メニューなどの情報がわかってとても便利です。

他にも…そうですね。私、最近中古自転車を購入したのですが、そこのお店はTwitterで見つけました。

普段行動する範囲外の地域だったのですがいざ行ってみるとそこのお店の周りには中古自転車屋さんが大量にありました。ネットを活用していたのはその店だけです。彼らはネット戦略によって周りのライバル店に差をつけられているのではないでしょうか。

シスコシステムズのジョン・チェンバース氏は今後10年のうちに今ある企業の4割は姿を消すと発言しており、そしてITを戦略的に活用できない企業はその4割に回ってしまうとの見方があります。

そこでこのITストラテジスト試験と言う国家資格に少し注目してみてください。IPAのホームページによると以下のような方に最適の資格となっています。

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です。

まさにITを戦略的に活用する人が受験するタイプの試験です。

ただしこの試験は非常に難しい難関資格ですので経営者になるために取得しとけとは言えません。

この試験を取得できるほどのレベルでなくてもITを戦略的に活用していかなければ今後はヤバイと言うことさえ頭に入っていれば経営者として問題ないかと思われます。

コンピュータの前でビジネスの話をする2人

ITストラテジスト試験 ITコンサルタントを目指す方は必見!

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業種によっては絶対必要な資格もある

パソコンの前で考えている実業家風の男性

飲食店には食品衛生責任者など随時資格が必要になることも

経営者になるために絶対に必要となる資格はないと最初に書きましたが業種によっては絶対に取得しなければならない資格と言うのも存在します。

代表的なところで言うと飲食店を開業したいと考えている場合、食品衛生責任者の資格が絶対に必要です。

ただしこの資格は講習だけで取得できる資格ですのでそこまで構える必要もありません。

オシャレなカフェ

食品衛生責任者は飲食店開業時に必要!講習だけで取れますよ

食品衛生責任者は1日だけの講習で取得できる資格で飲食店や特定の食品製造業にて衛生上の危害防止のため必ず有資格者が必要になります。

他にも不動産屋になりたいのであれば宅地建物取引士が必要になります。

従業員の5人に1人は宅建士を設置しなければならないのですが小さな不動産屋さんではたいてい社長さんが取得しています。

不動産の営業マン

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またどんな企業でも常時50人以上の労働者を使用する事業場では衛生管理者を選任する必要があります。

日本は衛生的だと言われるだけあってどんな業界においてもぬかりなく衛生に関する有資格者を設置する義務が法律によって定められていたりします。

衛生的なボトルに納められた洗剤やブラシ

衛生管理者免許は難易度低め+転職・再就職にも有利な資格!

衛生管理者免許は役に立たないと言う方もいますが今すぐ役立たなくても不況に強い資格と言われていますのでいざという時役立つ可能性大!

と、このようにそのつど有資格者が必要になることがあるということは頭に入れておきたいです。

詳しくは以下の「必置資格」のまとめ記事をごらんになってください。

敬礼する男性

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法律で有資格者を設置しなければならないと義務付けられている必置資格をまとめてみました。就職に強いものから専門性の強いものまで!

まとめ

コーヒーを飲みながら会話する女性とヒゲの男性

いかがでしたか?

以上が会社を経営するにあたって役に立ってくるであろう資格を一覧にしてまとめてみたものです。

いろいろ書きましたが経営者にとって大事なことは資格では語り切れないと思います。

この記事にたどりついた方はきっと経営するにあたって必要なことを勉強しておいた方がよいのではないかと考えた非常に意識が高い方だと思います。

しかしなんでも自分でできる経営者では従業員が育ちません。ここで紹介したような有資格者に頼る、任せると言う判断も大切ではないかと感じます。

また経営に役立つ資格を見つけましたらこの記事に追加していきますので是非この記事をシェアしてください!