MBAとはMaster of Business Administrationのことを指し、経営大学院修了者に授与される経営管理の専門学位です。
MBAの特徴
将来の企業リーダーになるべく取得を目指す方が多くいます。
MBAとは
MBAは日本語では経営管理学修士号と言い、20世紀初頭にアメリカで誕生しました。
日本初のビジネススクールは慶應義塾大学大学院経営管理研究科で、1978年に初上陸したまだ歴史の浅い学位です。
とても有名ですが資格ではなく学位ですので国家資格のように独占業務などの法的な特権はなく、取得したからキャリアアップにつながるとは限りません。また修了した大学院によっても社会的評価が異なってきます。
しかし多くの一流ビジネスパーソンが取得しており、有名なところでは楽天ホールディングスの三木谷浩史会長はハーバード大学のMBAを取得していらっしゃいます。
経営専門職大学院は一般的に会計学、経済学、財務・財政、人材資源管理、情報マネジメント、マーケティング、組織行動、定量分析などの科目で構成されており、広く浅く企業経営に欠かせない学科を実業家の立場から学びます。
日本でMBAを取得しても価値が低い!?
先に修了した大学院によって評価が異なることを書きましたが、その観点から「日本でMBAを取得しても意味がない」と言う意見がよく見られます。
日本のビジネススクールは世界から20年遅れているとすら言われており、世界MBAランキングでも日本は常に下位です。
また海外では国際認証を設けていることが多いのですが、日本のビジネススクールで国際認証を持つ大学は、慶應義塾大学と名古屋商科大学の2校のみです。
国際認証を受けていない大学院は、どれほど知名度が高くどれほど人気だったとしても、世界から見れば「自称MBA」と言った扱いになってしまうのです。
アメリカで取得するならまず英語
アメリカのビジネススクールに行くなら当然英語ができなければなりません。
最低条件として英語圏の大学に留学するときに入学の判定としての基準になるTOEFL(トーフル)で高得点を取っておく必要があります。
中でもハーバード大学など世界でもトップクラスの大学を目指す方はTOEFL iBTであれば120点中110点程度が必要とされると言われています。
次にGMAT(ジーマット)を攻略する必要があります。
GMATは海外のビジネススクールに入学するために必要な試験であり、それこそハーバード大学などトップクラスの大学を目指すのであれば800点満点中700点は取っておく必要があると言われています。
海外のトップクラスのビジネススクールでMBAを取得した場合、帰国後の就職にもかなり強いと言われていますが、いろいろと困難を要します。授業料や生活費など金銭面での問題も人によっては大きな課題となるでしょう。
MBAを取得するには
ビジネススクールに入学して修了します。
ビジネススクールに入学するには
日本の経営専門職大学院の入学選抜の多くは書類審査や課題に対する小論文、面接です。
小論文を課されるところでない限り特に受験準備は必要ありませんが、実は重視されているのは出身大学や成績、職歴などを含めたバックグラウンドであるとも言われています。
難関大学出身者や知名度の高い大企業在職者であれば大学院として格やレベルを上げられると言う理屈です。
つまり受験者の能力以外の要素で不合格になることもあり得るため、それを考慮した対策も必要になるでしょう。
アメリカのビジネススクール選抜も基本的には日本と同じようにバックグラウンドも重視されると言われています。
さらに先述したようにTOEFLやGMATのスコアも必要になります。
まとめ
以上がMBAについての大まかな情報になります。
以前に比べるとMBAの看板としての効果は薄れつつあると言われてはいますが、やはり一流ビジネスパーソンの多くが取得していることもあり、将来企業リーダーを目指す方にとっては非常に意味のある学位と言えます。
少しでも参考になれば幸いです。