ガス主任技術者とはガス工作物の工事、維持および運用に関する保安の監督を行うための国家資格です。
またガス事業者はガス主任技術者免状を持つ者の中からガス主任技術者を選任しなければならないと定められている必置義務のある資格でもあります。
ガス主任技術者の特徴
業界自体が安定していること、資格に必置義務があることから将来性も十分な資格と言えます。
ガス主任技術者とは
ガスは私たちの生活においても身近なものではありますが一歩間違えば大爆発を起こしかねない危険なものであることも事実です。
そのためガス事業者はガス工作物の工事、維持と運用の保安の監督を行うガス主任技術者を必ず設置しなかればならないと定められています。
ガス主任技術者の資格は甲種・乙種・丙種(へいしゅ)にわかれており、甲種が最上位になります。
甲種ガス主任技術者はガス工作物の工事・維持と運用の保安の監督。
乙種ガス主任技術者は最高使用圧力が中圧および低圧のガス工作物や特定ガス発生設備に係るガス工作物の工事・維持および運用の保安の監督。
丙種ガス主任技術者は特定ガス発生設備に係るガス工作物の工事・維持および運用の保安の監督が扱える範囲になります。
将来性もあり平均年収も高め!
ガスはもはや私たちの生活に不可欠なものであるため、ガス主任技術者のニーズは安定しており、将来性も十分と言えます。
平均年収も500万円~800万円と言われており、中には1000万円を超える方もいるそうです。
ガス事業関係でしか必要とされない資格ではありますが、ガス業界に就職した方や就職を考えている方にとっては取得するメリットはあると言えます。
他資格への影響
ガス主任技術者の資格があれば消防設備士甲種第4類の受験資格を満たします。
またガス主任技術者の資格があると社会保険労務士試験の受験資格を満たします。
ガス主任技術者になるには
試験に合格すればOKです。受験資格は特になく誰でも受験できます。
合格率は10~20%
ガス主任技術者試験の合格率は甲種・乙種・丙種とも10%~20%と言われています。
ちなみに平成28年度のガス主任技術者試験の合格率は甲種で17.9%、乙種で17.1%、丙種で32.0%であり、平均すると22.3%でした。
試験の内容
試験はマークシート問題と論述問題とで構成されており、科目は以下になります。
参照:試験実施の内容(一般財団法人日本ガス機器検査協会)
- ガス事業関係法令(保安に関するものに限る。)
- ガスに関する物理及び化学理論
- ガス工作物の工事、維持及び運用に関する技術
- ガス工作物の構造及び機能
- ガスの成分分析及び熱量等の測定
- ガス器具の構造及び機能
まとめ
以上がガス主任技術者に関する大まかなまとめになります。
私たちの生活に不可欠であるガスの専門家とも言える資格ですので、ニーズは安定しているのがうれしいですね。
少しでも参考になれば幸いです。