航空特殊無線技士とは無線従事者の一種で、航空運送事業用でない航空機等の無線局の設備を操作するための国家資格であり、必置資格になることもあります。
この資格は航空無線通信士の下位資格になります。
航空特殊無線技士の特徴
略称として「航空特」と呼ばれることもあります。他の無線従事者と違い、この資格には一級や二級と言った級はありません。
航空特殊無線技士とは
航空運送事業用でない航空機や自家用航空機の無線局の設備を操作するときに必要になる資格です。
具体的に必要になる場面は、例えば測量や農薬散布、報道などのために使用する航空機などになります。
また無線従事者免許を持たない無資格者が無線を扱うには「主任無線従事者」の監督下でなければならないと定められており、この主任無線従事者は無線局に必置の資格になります。
主任無線従事者はアマチュア無線技士以外の無線従事者から選任されるため航空特殊無線技士も選任の対象になります。
他資格への影響
航空特殊無線技士の資格を持っていると航空無線通信士試験の法規の科目が免除対象になります。
また航空特殊無線技士の資格があると甲種消防設備士試験の受験資格を満たします。
航空特殊無線技士になるには
試験に合格するか、養成課程を修了することで取得できます。試験に受験資格は特になく誰でも受験できます。
合格率は75%前後
航空特殊無線技士試験の合格率は72%~79%を推移しており、合格率は非常に高い方の国家試験と言えます。
試験の内容と科目免除
航空特殊無線技士試験の科目は無線工学、電気通信術、法規になります。
一級・二級陸上無線技術士を持っている方は航空特殊無線技士試験の無線工学の科目が免除対象になります。
免除には申請が必要になります。
試験に合格せずに取得する方法
無線従事者資格の中には国家試験に合格せずとも「養成課程」を修了することで取得できるものがあり、航空特殊無線技士の資格はその対象になっています。
講習では無線工学、電気通信術、法規を学びます。
まとめ
以上が航空特殊無線技士に関する大まかなまとめになります。
かなり特殊な状況で必要となる資格なため必要とする方も限定される資格ですが、比較的難易度の低い資格と言えます。
少しでも参考になれば幸いです。