給水装置工事主任技術者とは給水装置工事を行う上で必要となる国家資格であり、指定給水装置工事事業者は事務所ごとに給水装置工事主任技術者の設置を水道法により義務付けられている必置資格でもあります。
給水装置工事主任技術者の特徴
給水装置工事事業者が「指定」を受けるためにこの資格が必要になります。
給水装置工事主任技術者とは
まず給水装置とは配水管から私たちのいる場所に水を届けるための一連の装置のことを指し、具体的には給水管、止水栓、水道メーター、蛇口などになります。
これら給水装置の新設・改造・修繕・撤去などを行うことを給水装置工事と言い、指定給水工事事業者は事務所ごとに給水工事主任技術者を置くことが義務付けられています。
またそもそも給水装置工事事業者が指定給水装置工事事業者となる指定を受けるためにこの給水装置工事主任技術者の資格が必須になります。
給水装置工事主任技術者は技術上の管理、技術の指導・監督、給水装置の構造・材質が基準に適合していることの確認等の職務を誠実に行うことが仕事になります。
他資格への影響
給水装置工事主任技術者の資格を持っていると、甲種消防設備士試験の受験資格を満たします。
給水装置工事主任技術者になるには
試験に合格すればOKです。ただ給水工事に関して3年以上の実務経験を有することが受験資格になります。
合格率は平均36.1%
平成9年から平成28年までの平均合格率は36.1%になっていますが近年は30%前後の合格率になっています。
平成28年度の合格率は33.7%でした。
試験の内容
試験の科目は以下です。
- 公衆衛生概論
- 水道行政
- 給水装置の概要
- 給水装置の構造および性能
- 給水装置工事法
- 給水装置施工管理法
- 給水装置計画論
- 給水装置工事事務論
1級または2級の管工事施工管理技士の資格を持っていれば、給水装置の概要と給水装置施工管理法の科目が免除されます。
まとめ
以上が給水装置工事主任技術者のまとめになります。
必置資格ではありますが1人いれば事足りるので就職や転職に強いと言い切ることはできませんが、この道のプロとしての技術の証明になります。
少しでも参考になれば幸いです。