はり師とは鍼術(しんじゅつ)による治療を業とすることができる業務独占の国家資格です。
きゅう師とは体の表面のツボにもぐさを置いて燃やし、温熱刺激を与える治療を業とすることができる業務独占の国家資格になります。
はり師ときゅう師の2つの国家資格を持っている人は「鍼灸師(しんきゅうし)」と呼ばれます。
はり師・きゅう師の特徴
あん摩マッサージ指圧師と並ぶ東洋医学の国家資格になります。
はり師・きゅう師の仕事と平均年収
はり治療のことは鍼術(しんじゅつ)と呼ばれ、一定の経穴(けいけつ)もしくは皮膚の一定点に針を刺して神経を刺激したり、抑制させたりすることで自然治癒力を活性化させる施術方法になります。
また灸(きゅう)とは漢方療法のひとつで、体の表面の経穴などにもぐさを置いて燃やし、温熱刺激を与える施術を言います。
はり師ときゅう師の2つの国家資格を取得している方も多く、そう言った方は「鍼灸師(しんきゅうし)」と呼ばれます。
鍼灸師の就職先の多くは鍼灸院になり、その場合の平均年収はだいたい350万円~400万円と言われています。
また鍼灸院は女性向けのものもあったり美容鍼灸を行っているサロンもありますので、はり師・きゅう師は女性も十分活躍できる資格と言えます。
また鍼灸師は独立も可能であり、多くの方が独立しています。
ただし独立している方が多い分、ライバルも多いですので高収入ラインになるのは大変そうです。
他資格への影響
はり師、きゅう師として実務経験が5年以上あれば介護支援専門員(ケアマネージャー)試験の受験資格を満たします。
はり師・きゅう師になるには
国家試験に合格すればOKです。受験資格として3年以上専門の学校で勉強する必要があります。
受験資格について
はり師国家試験、きゅう師国家試験を受験するには必ず専門の学校に通う必要があります。
高校卒業後、鍼灸系専門学校や鍼灸学科のある大学や短大で3年以上学ぶことで受験資格を満たすと言うルートが一般的です。
専門学校は夜間の授業を設けているところもありますのでライフスタイルに合わせて挑戦することも可能でしょう。
合格率は75%前後
はり師国家試験もきゅう師国家試験も合格率は75%前後で推移しています。
他の医療系国家試験に比べると少々低い水準ですがものすごく難易度が高いと言うわけではないと言えるでしょう。
まとめ
以上が鍼灸師(はり師・きゅう師)に関する大まかなまとめになります。
鍼灸院の数は結構多いですので資格を取得してもその後も比較的大変になるかもしれませんが、手に職を持てる一生モノの資格になりますので自立心の強い方は考えてみてはいかがでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。