柔道整復師とは、打撲や捻挫などに対して回復をはかるための柔道整復と言う処置を行うことのできる業務独占の国家資格です。
この柔道整復は医師と柔道整復師のみが行うことができます。
柔道整復師の特徴
接骨師や整骨師と呼ばれ、骨と間接と筋肉の故障に関するエキスパートと言える技術を持っています。
柔道整復師の仕事内容
柔道整復師はほねつぎ、接骨師、整骨師とも呼ばれ、打撲や捻挫、脱臼、骨折に対して手術をしないで治療する「非観血的療法」と呼ばれる独特の手技でケアをし、人間の持つ自然治癒能力を発揮させます。
そのため脱臼や骨折の患部に施術する場合は医師の同意を得ることが必要で外科手術や薬品投与は禁じられています。
接骨院や整形外科で活躍!独立も可
柔道整復師の主な就職先は接骨院や整骨院になりますが、病院や診療所の整形外科に就職される方も多いです。
またスポーツ選手の怪我を迅速に判断して手当をし、適切な治療を指示すると言ったフリーランスあるいはチーム専属のスポーツトレーナーとして活躍している方もいます。
アメリカではカリスマ的な評価を持つスポーツトレーナーもいます。柔道整復師として豊富な経験と優秀な腕があればそれを目指すと言う道もあり、成功すれば高収入に期待できるかもしれません。
スポーツ施設や介護施設で活躍している方もおり、活躍の場は比較的幅広いです。
また独立開業も可能です。接骨院や整復院は柔道整復師ならではの職域ですし、医療保険も使える正式な医療機関です。
年収は300万円~700万円
接骨院や整形外科に就職した場合は年収300万円程度からスタートし、年数を重ねることによって700万円ほどの年収になっていくと言われています。
独立開業して繁盛したり、有名スポーツトレーナーになることができれば年収1000万円超えも見えてきます。
接骨院は競争が激化しているため独立開業は容易ではないと言う見方も強いですが、私の近所には接骨院がたくさんありますが正直あまり差別化されておらずよくわからないと言うのが正直な感想であり、接骨院に関する様々な問題やメリット・デメリットをあらかじめ考慮して戦略的に参戦することが大事なのではないかなと感じます。
他資格への影響
柔道整復師としての実務経験が5年以上あれば介護支援専門員(ケアマネージャー)試験の受験資格を満たします。
柔道整復師の仕事は介護分野に通ずるところも多いですのでこれを利用して介護分野への進出も可能ですね。
柔道整復師になるには
国家試験に合格すればOK。受験するには国が認定した専門学校などで3年間勉強する必要があります。
受験資格について
柔道整復師国家試験の受験資格は「大学に入学することのできる者であって3年以上柔道整復師となるのに必要な知識・技能を修得したもの」となっています。
学校は医学部などではなく文部科学大臣や都道府県知事が指定した専門学校(柔道整復師養成施設)となります。
「柔道」と言う名前がついていますが柔道経験がなくてももちろん入学できます。ただし柔道から誕生したと言う手技ですので授業には柔道も含まれます。
合格率は70%前後
以前は他の医療系資格と同様に90%前後の合格率となる試験でしたが2003年ごろから受験者が急増しました。
そのため近年は63%~77%あたりを推移しており、医療系の資格としては低めの水準になっています。
また国家試験には実技試験はなく筆記試験のみとなります。
そのため柔道整復研修試験財団は義務ではありませんが1年以上の臨床研修(インターン)を推奨しています。
まとめ
以上が柔道整復師に関する大まかなまとめになります。
医療系の資格としては比較的活躍の場が広く、さまざまな選択肢があるところは非常に魅力的であると思うのですが、ネット上にたくさんあがっている現役の柔道整復師の声はなかなか悲惨なものです。
柔道整復師の資格を効率的に扱うには別方向からの視点をプラスする必要があるかもしれませんね。