獣医師(獣医)とは、飼育動物の診療および保健衛生の指導その他を業務とする業務独占の国家資格です。
獣医の特徴
私も犬を飼っていますが腕の良い獣医さんは本当に神々しく見えますよね。私は死亡寸前の我が子を救って下さった先生を家では「神」と呼んでいます(笑)
獣医学課程大学の偏差値は結構高く難関!
獣医(獣医師)でなければ飼育動物(牛、馬、めん羊、山羊、豚、犬、猫、鶏、うずら、その他獣医師が診療を行う必要があるものとして政令で定める者に限る)の診療を業務として行ってはならないという規定があります。
そのため獣医として活躍するには獣医師資格が必要になるのですが、基本的には医師などと同様に大学の農学部の獣医学課程のあるところや獣医学部などを卒業しなければ受験できません。ちなみに6年制です。
獣医学課程のある大学の偏差値ですが、最も高いところでは東京大学の農学部獣医学課程で偏差値は72です。次は北海道大学獣医学部共同獣医学課程で偏差値は69と言われています。
獣医学課程のある大学は数が多くないため偏差値の振れ幅もあまりなく、最も偏差値が低いところでも偏差値60付近は必要になりますし、獣医になるには偏差値65前後くらいは必要と言えるでしょう。
個人的にはちょっと意外だったのですがこう見ると獣医師は歯科医師よりも大学に入るのが難しいんですね。
獣医の年収は高収入ランキングでも上位!
獣医の平均年収は550万円~650万円あたりになっており、平均して600万円以上になり、稼げる・儲かる資格ランキングでも上位に入ります。
開業したり専門性が強く幅広く活躍していたりする獣医さんの中には年収1000万円以上の方も多いと言われています。
私のように自分は病院に行くことを我慢しているのに犬の医療費はまったく惜しまないと言う親バカもいますから(笑)立地や腕次第ではかなり稼げることは容易に想像できます。
愛犬家の中にはセレブ感漂う方もよくいらっしゃいますのでこの方たちであれば私なんかよりもっと惜しまない方もいらっしゃるでしょうね。
獣医の働き方はいろいろあります
獣医と言えば一般的にペット病院などをイメージする方が多いでしょうが、もちろん獣医の働き方はペット病院に限ったものではありません。
公務員として検疫所や保健所などで働いたり、公営の動物園や水族館で働いている獣医さんもいらっしゃいます。
他には競馬の馬の施設、動物愛護施設、民間の製薬会社や大学などでの研究など多種多様です。
サラリーマンにも公務員にもなれる、独立もできると幅広い選択肢のある資格と言えます。
他資格への影響
獣医師または大学において獣医学の正規の課程を修めて卒業した者が大学等で医用工学概論、臨床検査総論、臨床生理学、臨床化学、放射性同位元素検査技術学及び医療安全管理学の各科目を修めている場合、臨床検査技師試験の受験資格を満たします。
外国で獣医師免許を得たり、獣医学校を卒業した場合も同じです。
また獣医師であれば講習を受講することなく食品衛生管理者・食品衛生責任者・食鳥処理衛生管理者になることができます。
獣医師になるには
獣医師国家試験に合格すればOKです。受験資格として大学の獣医学課程修了しているなどの条件があります。
合格率は8割前後
獣医師国家試験の合格率は80%前後になっています。
難しい試験だと言われていますが、大学できちんと勉強していれば多くの方は合格できると言った類の試験になっています。
獣医師国家試験の受験資格
すでに先述しているように基本的には獣医になるには獣医学課程のある大学を卒業することが条件ですが、一応複数受験資格はあります。
ちなみに獣医師国家試験予備試験とは外国の獣医学校を卒業していたり外国で獣医師の免許を得た方が受験対象となる試験です。
- 現行の大学の獣医学の正規の課程(6年制)を修めて卒業した者(卒業見込み含む)
- 昭和53年4月1日から昭和59年3月31日までに大学に入学して獣医学の正規の旧課程(4年制)を修めて卒業した者であって、大学院において獣医学の修士の課程を修了した者
- 大学の獣医学の正規の旧課程(4年制)を修めて昭和28年3月から昭和53年3月までに卒業した者
- 昭和53年3月31日以前に大学に在学していた者であって、大学の獣医学の正規の旧課程(4年制)を修めて昭和53年4月1日以降に卒業した者
- 外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者であって、獣医事審議会が獣医師法第12条第1項第1号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者
- 獣医師国家試験予備試験に合格した者
- 学校教育法附則第3条第1項の規定により旧大学令による大学として存続した学校であって獣医師免許審議会が認めたものの農学部獣医学科を昭和26年3月以降に卒業した者又は同項の規定により旧専門学校令による専門学校として存続した学校であって獣医師免許審議会が認めたものの獣医学科を昭和26年3月に卒業し、かつ、その学校の専攻科1年の課程を修め、これを昭和27年3月までに卒業した者
- 獣医師法附則第6項、第7項若しくは第18項又は旧獣医師法第1条の規定により獣医師の免許を受けた者であって、4年以上獣医師としての経験がある者
まとめ
以上が獣医師(獣医)に関する大まかなまとめになります。
獣医学課程のある大学の偏差値は平均して高めですし、学校の数もあまり多くないのでお住いの都道府県内に獣医学課程のある大学がないことも想定できますので獣医になるまでの道のりはなかなか大変なものだと言えます。
しかし平均年収が高いのはもちろん、非常に尊敬される職業ですのできっとさまざまな面で誇りを持って生きていけるのではないかと私は思います。