食鳥処理衛生管理者とは、食鳥処理場ごとに配置しなければならないと定められている必置資格である国家資格です。
かなり限られた業種で必要となる資格ですが配置基準が細かく定められており、また講習だけで取得できる資格になっています。
この記事ではそんな食鳥処理衛生管理者について解説していこうと思います。
食鳥処理衛生管理者の特徴
鶏肉を衛生的に提供するために設置された資格です。
仕事内容と有資格者の配置基準
食鳥処理事業をはじめるには食鳥処理を行うため基準に適合した専用の食鳥処理施設を用意することと、食鳥衛生管理者の資格を持った従事者を設置する必要があります。
食鳥処理衛生管理者の必置義務は〇〇ごとに1人以上と言ったタイプのものではなく、食鳥処理法施行規則第5条にて結構細かく定められています。
食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律施行規則
第五条 食鳥処理衛生管理者は、食鳥処理場ごとに、食鳥処理を衛生的に管理するために十分な員数を置かなければならない。この場合において、オーバーヘッドコンベア等を設置して連続移動式の食鳥処理を行う場合は、一の処理ラインごとに二(内臓摘出後検査を受ける際に同時に脱羽後検査を受ける食鳥処理場にあっては、一)に、一の処理ライン当たりの一分間の食鳥処理の羽数が二十(法第十五条第五項に該当する食鳥処理場にあっては、三十五)を超えるごとに一を加えた数以上であるものとする。
施設によっては複数の有資格者が必要になることがありますし、非常に専門的な資格ですので大変そうに思われますが、この資格は講習だけで取得することができる資格になっています。
他資格への影響
食鳥処理衛生管理者であれば食品衛生責任者になることができます。
飲食店開業時などに絶対に必要になる資格でこちらも講習だけで取得できる資格ですが、食鳥処理衛生管理者であれば講習を受けずに食品衛生責任者になることができます。
食品衛生責任者は飲食店開業時に必要!講習だけで取れますよ
食品衛生責任者は1日だけの講習で取得できる資格で飲食店や特定の食品製造業にて衛生上の危害防止のため必ず有資格者が必要になります。