普通自動車免許は日本の運転免許の1つで最も使える資格と言っても過言ではありません。
ハローワークの求人票を見ても資格要件でもっとも多いものが普通免許であり、求人票必須資格とも言えます。
持っていて当然とも思われるものなので、既に持っておられる方もかなり多い普通免許ですが、交通機関が発達している都会では普通免許を持っていない人も多いです。
普通自動車免許は今後のことを考えるなら余裕のあるうちにできるだけ取っておきたい資格ナンバーワンです。
普通自動車免許の取り方
費用や期間はどれくらい?
免許を取るには3つの方法があります。
- 教習所に通って取得する
- 合宿に行って取得する
- 一発免許
教習所に通って取得する場合の費用は30万円程度、合宿の場合は20万円程度で取得できます。
一発免許は24,250円から取得できるので最安値になりますが、基本的にこの方法は過去に免許を持っていて剥奪されてしまった方が受けるものと考えた方がよいです。
試験も非常に難しく、また自動車の運転は人の命に関わることですので、はじめて取得する方は教習所か合宿の二択と考えた方が良いでしょう。
免許を取るまでの期間は最大9か月と法律で定められています。早い人は2週間程度で取得することも可能でしょう。
免許取得までの流れ
入校・入学
学ぶ教習所か合宿を決め、入校・入学手続きをします。
視力・聴力・運動能力の適正検査を受けます。ちなみに視力は片目0.3以上、両目0.7以上が必要です(メガネやコンタクト可)。
次に先行学科と呼ばれる、運転に関する基本的なことを学びます。先行学科を済ませていないとこの後の教習を受けることができません。
仮免許取得
第1段階の学科講習と技能講習を受けます。講習を受けたあと試験に合格できれば仮免許取得となります。
技能の時間は取得する免許がAT限定免許かMT車も運転できるかによって違います。
MT車はマニュアル車のことでギアチェンジを自分でする車のことです。AT車はオートマチック車のことでギアチェンジを自動車が児童でしてくれるものです。日本の車のほとんどがAT車です。
AT車・MT車は受ける時限が違います。
オートマチック車(AT車)- 技能…12時限
- 学科…9時限
- 技能…15時限
- 学科…9時限
学科は交通ルールや標識の理解、事故対応などを学び、技能は所定の路上で運転して学びます。
このあと仮免許学科試験と仮免許技能試験に合格すれば、仮免許取得となります。
なお仮免許学科試験合格までの期間が3ヶ月以内と定められています。
卒業証明書交付
仮免許を取得すれば次に目指すのは卒業証明書交付です。
第2段階目の学科と技能に入ります。
オートマチック車(AT車)- 技能…19時限
- 学科…16時限
- 技能…19時限
- 学科…16時限
第2段階の学科と技能を終えたあとは、卒業検定・路上検定が行われます。
教習所周辺の行動で技能試験を行います。事前にルートもわかっていますので落ち着いてこなしましょう。
なお、仮免許の有効期限は6ヶ月です。卒業検定は全課程修了後、3ヶ月以内に合格する必要があります。
これらに合格すると卒業証明書が交付されます。卒業証明書の有効期限は本免許学科試験合格から1年です。
本免許を取得しに行く
免許センター試験場へ行き、適性検査を行い、それに通過して本免許学科試験を受験します。
1問1点の文書問題が90問、1問2点の危険予測のイラスト問題5問の試験で、100点満点中90点以上で、本免許学科試験合格となります。晴れて運転免許取得です。
免許取得から1年間は初心者扱いですがこれで自動車を運転することができます。
豆知識
普通免許で運転できる車両
2017年3月11日以前に普通自動車免許を取得した人は
- 車両総重量5000kg未満
- 最大積載量3000kg未満
- 乗車定員10人以下
の車を運転することができます。
2017年3月12日以降に取得した人は
- 車両総重量3500kg未満
- 最大積載量2000kg未満
- 乗車定員10人以下
の車を運転することができます。
2017年3月11日以前に取得した普通自動車免許は「5t限定準中型免許」として扱われます。
具体的に運転できる車両は、
- 普通自動車
- 原動機付自転車(原付)
- 小型特殊自動車
になります。
普通自動車免許には2種類ある
普通自動車免許は第1種と第2種の2種類があります。
第1種はごく一般的な免許のことで、第2種はタクシーや旅客運送などに必要な免許です。
日常的に車を使うだけでしたら普通自動車第1種免許で問題ありません。
まとめ
以上が普通自動車免許の取り方、取得するまでの流れになります。
都会生まれ都会育ちですと普通自動車免許は生活に絶対必要とまでは言えないため、現在所持していない方もそれなりにいらっしゃると思いますが普通自動車免許を必要とする仕事は多いです。
またどうしても時間とお金がかかってくる資格ですのでアルバイト等でまとまったお金を作るなどしてできる限り若いうちに取っておくことをおすすめします。
学歴や体力に自信があれば自分だけは安泰だと思っている方も多いでしょうがいつどうなるかわからないのが人であり、そして今はそういう時代にあります。いざ再就職となれば求人票の資格要件の普通自動車免許の多さに驚いてしまうかもしれませんよ。
少しでも参考になれば幸いです。