基本的な情報セキュリティ能力を証明します
情報セキュリティマネジメント試験とは情報処理技術試験の1つで、ITを利用するにあたり情報セキュリティが確保された状況を実現し、継続的に組織を脅威から守るための基本的な知識・実践能力が身についていることを証明する名称独占の国家資格です。
情報セキュリティマネジメント試験の特徴
英語名はInformation Security Management Examinationで略号はSGになります。
情報セキュリティマネジメント試験とは
2016年に新設された新しい試験です
経済産業省の資料によると平成27年におけるサイバー攻撃件数は2倍以上に増加し、さらにサイバー攻撃は巧妙化しており脅威も増大していると言います。
しかしそれに対応することができる情報セキュリティ人材は国内のユーザー企業において約8万人不足しており、特に情報関連以外の業種における人材不足はかなり深刻だと言います。
そこでこの情報セキュリティマネジメント試験が2016年に新設されました。
情報セキュリティマネジメント試験のレベルは現行試験の最難関が「レベル4」であるのに対して「レベル2」であり、ITパスポート試験(レベル1)のステップアップとして位置付けられていると考えて差し支えないです。
それまであった情報セキュリティスペシャリスト試験と名前が似ていますが、こちらは高度情報処理技術者試験の1つでありレベルは「4」であり、システム開発技術者を対象としていた試験だったのですが、情報セキュリティマネジメント試験はITを利用するすべての人を対象とした試験になっています。
情報セキュリティマネジメント試験のおすすめ度は高!
合格率が高くITセキュリティ意識が高く見えるため取りがいあり!
少し前までは合格率が約70%もあったのでさらにおすすめ度が高かったのですが現在の合格率は40%~50%になっています。
それでも合格率としては高い方ですし比較的簡単な資格と言えると思います。
あと頭の悪そうな意見で申し訳ありませんが比較的新しい資格と言うことといかにも難しそうな試験の名前と言うのがいいです(笑)
かつて高度情報処理技術者試験として存在していた情報セキュリティスペシャリスト試験と非常によく似ているからこそ余計に難しそうに見える(?)だけにこの資格を持っていると見栄えが良いのも事実でしょう。
実際にセキュリティを意識している企業は多いですし、今後は大企業に限らず中小企業からもニーズが高くなることも想定できます。
実際セキュリティ対策に敏感になっている企業は多いですしセキュリティに関する教育を実施している企業も多いことからこの資格を持っていると意識が高く見えます。
少し私の勝手な空想で語った部分はありますが、実際問題セキュリティの知識は持っている方が良いに決まっていますしご自身にとっても役立ちますね。
ただしレベル2の試験ですので他資格への影響はありませんし、名称独占の資格ですので資格自体には強さはありませんし上記の特徴以外で特別役立つことはありません。
情報セキュリティマネジメント試験の資格を取得するには
国家試験に合格すれば取得できます。受験資格は特にありません。
合格率は40%~50%
徐々に下がっていますがまだ合格率は高い方です
先述したように情報セキュリティマネジメント試験の合格率は現在40%~50%となっています。
難易度はそこまで高くない試験と言えるでしょう。
試験の内容
セキュリティに特化した試験になっています
試験は午前と午後に分かれています。
午前の試験は重点分野として情報セキュリティ全般・情報セキュリティ管理・情報セキュリティ対策・情報セキュリティ関連法規が問われ、関連分野としてテクノロジ・マネジメント・ステラテジが問われます。
重要分野とされている中にはサイバー攻撃手法、ISMS、マルウェア対策、不正アクセス対策、情報漏えい対策、不正アクセス禁止法などかなりセキュリティに特化したものが問われてきます。
午後の試験は情報セキュリティ管理の実践力が問われます。
午前の試験は50問、午後の試験は3問。どちらの試験も100点満点で午前・午後ともに60点以上取れれば合格となります。
まとめ
いかがでしたか?
以上が情報セキュリティマネジメント試験に関するまとめになります。
今後合格率はもう少し下がって来るかもしれませんが本当にまだはじまってまもない試験ですので取得するなら今がチャンスとも言えます。
履歴書になにも書くことがなくて困っている、でも国家試験なんて自信がないと言った方は思い切って挑戦してみてはいかがですか?