マンション維持修繕技術者とはマンションの維持・修繕に関して一定水準の知識と技術を有していることを認定する民間資格です。
マンション維持修繕技術者の特徴
不動産関連のプラスアルファ資格としては良いのではないでしょうか。
マンションに関する知識の証明に
マンション維持修繕技術者は国家資格・管理業務主任者の試験機関である一般財団法人マンション管理業協会が実施する民間資格になります。
この資格を取得することでマンションの調査診断から修繕設計、工事監理業務などの業務を実践できる知識と能力を有する者として評価を受けることができます。
マンション系の資格と相性が良い
民間資格なので他資格に影響があったり、特に就職に強いであるとか言ったことはないのですが、マンション管理のコンサルタント的な役割を担うマンション管理士などの資格とは相性が良いと言えます。
ただ試験機関のマンション管理業協会はかつて「区分所有管理士」と言う民間資格の試験も実施していたのですが平成24年の試験を持って廃止となりました。
マンション維持修繕技術者試験は同じ運命をたどらないとは決して言い切れませんので受験を考えていらっしゃる方はこのことについて頭に入れておく方が良いでしょう。
マンション維持修繕技術者になるには
試験に合格し、登録することでマンション維持修繕技術者を名乗れます。民間資格ですが厳しい受験資格があります。
受験資格は要確認
建築・設備に関する所定の実務経験があるか、所定の資格を持っていることで受験資格を満たします。
実務経験は学歴により異なります。これら学歴は建築に関する課程、機械・電気・土木課程に限定されます。
- 大学卒→1年以上
- 3年制短期大学卒→2年以上
- 2年制短期大学・2年制高等専門学校卒→3年以上
- 高卒以上を対象とする専修学校・各種学校(修業2年以上)→3年以上
- 高卒以上を対象とする専修学校・各種学校(修行1年)→4年以上
- 工業高校(修行3年)→5年以上
- ④⑤を除く中卒以上を対象とする専修学校・各種学校(修行2年)→6年以上
- 実務経験のみ→8年以上
この他にも所定の資格を持っていることでも受験資格を満たします。所定の資格は以下です。
- 大規模修繕コンサルタント実務研修修了者
- マンション維持修繕技術専門課程研修受講者
- 一級建築士・二級建築士
- 技術士(建設部門)
- 建築設備士
- 区分所有管理士
- 管理業務主任者
- マンション管理士
合格率は近年は27,8%
試験の合格率は近年は27%~28%程度となっています。
合格点が変動するタイプの試験ですので平成27年度の試験は125点満点中90点が合格点になると言った現象も起きています。
試験について
試験の出題範囲は「マンションの維持修繕に係る一般建築・設備知識」「修繕知識」「区分所有法等法律関連知識」「管理組合対応知識」等になります。
マークシート形式と記述式の試験になります。
試験の開催地は東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・広島・福岡に限られますので開催地以外の都道府県にお住まいの方はあらかじめ準備しておく必要があります。
まとめ
以上がマンション維持修繕技術者についての大まかなまとめになります。
民間資格ですがいろいろと条件が厳しいため、この資格だけで食べていくことは難しいでしょうがプラスアルファ資格としては良いアピールになるのではないでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。