核燃料取扱主任者とは、核燃料物質の加工、使用済み燃料の再処理を行うところで核燃料物質の取り扱いに関して保安の監督を行う必置義務のある国家資格です。
核燃料取扱主任者の特徴
再処理工場などで必要となる資格になります。
核燃料取扱主任者とは
核燃料取扱主任者免状を持った者は法律に基づき、再処理工場などで核燃料物質の取り扱いの保安の監督を行う核燃料取扱主任者として選任される資格を有しています。
また放射性廃棄物の廃棄事業所にて、放射性廃棄物の取り扱いに関して保安の監督を行う廃棄物取扱主任者として選任される資格も有します。
かなり専門性の高い資格であり、基本的には現場で働いていらっしゃる方が取得する資格だと考えた方が良いと言えます。
他資格への影響
核燃料取扱主任者免状を持っている方は社会保険労務士試験の受験資格を満たします。
また選任されている核燃料取扱主任者は作業環境測定士試験の共通科目全科目免除+選択科目「放射性物質」が免除となります。核燃料取扱主任者免状の交付を受けて放射性物質の濃度の測定の実務経験が3年以上ある場合でも同様に共通科目全科目免除+選択科目「放射性物質」が免除です。
核燃料取扱主任者になるには
試験(筆記試験)に合格すればOKです。受験資格は特になく誰でも受験できます。
合格率は20%~40%
核燃料取扱主任者は専門性が高いためかなりマイナーな資格と言え、受験者数は100人にも満たないことがほとんどです。そのため合格率と言う考え方で見るのはナンセンスかもしれません。
平成29年度は受験者数63人のうち合格者は17人、合格率で言うと26.9%になります。ちなみに平成28年度は37.8%、平成27年度は39.0%となっています。
合格率だけ見ると国家資格にしては比較的高そうに見えますが試験の内容はかなりマニアックであり難易度は非常に高いと言えます。
まとめ
以上が核燃料取扱主任者に関する大まかなまとめになります。
受験資格がなく誰でも受験できる資格ですが、内容的には現場で働いている方が受験する資格ですので一般の方には特に必要のない資格かもしれません。受験料も47,700円と非常に高額です。
少しでも参考になれば幸いです。