ビジネス・キャリア検定とは、職務遂行に必要な知識の習得と実務能力の評価を行う公的資格です。略称の「ビジキャリ」と呼ばれることもあります。
中央職業能力開発協会(JAVADA)が実施する資格試験で、このJAVADAは厚生労働省職業能力開発局能力評価課所管の特別民間法人なため、このビジネス・キャリア検定は公的資格になります。
この記事ではビジネス・キャリア検定は就職や転職に有利なのか、取得する価値はあるのかなどを徹底的に考察し、また資格の取得方法などもまとめて紹介していこうと思います。
ビジネス・キャリア検定の特徴
ビジネスをきちんと学んでみたい方の目安にもなるのではないでしょうか。
仕事ができる人間かどうかを評価する資格です
ビジネス・キャリア検定に合格することでどういう風なアピールになるかというと、端的に言うならば「仕事ができる人」だということになります。
ビジネス・キャリア検定には8つの試験分野と4つの等級があります。
等級はBASIC<3級<2級<1級の順に上位資格となりますが、以下をご覧いただければわかるようにBASICや1級が存在しない分野もあります。
- 人事・人材開発・労務管理(1級・2級・3級)
- 経理・財務管理(1級・2級・3級)
- 営業・マーケティング(1級・2級・3級)
- 生産管理(1級・2級・3級・BASIC級)
- 企業法務・総務(2級・3級)
- ロジスティクス(1級・2級・3級・BASIC級)
- 経営情報システム(1級・2級・3級)
- 経営戦略(1級・2級・3級)
また1つの級の中でもいくつか試験がわかれており、例えば「経理・財務管理」の2級であれば「経理」と「財務管理(財務管理・管理会計)」の2つの試験があります。
そのためすべての試験は43試験にも及びます。
等級についてですがまずBASIC級は基礎的知識を身に着けていることの証明になり、学生や新入社員を受験対象者として想定されています。
3級は実務経験3年程度の方を受験対象者として想定して作られています。
2級は実務経験5年程度の方でマネージャーや課長などを目指す方を受験対象者として想定して作られており、有資格者として評価されるのもこの2級からになると考えて差し支えないです。
最難関の1級は実務経験10年以上で部長やディレクターを目指す方のマネジメント能力を評価するものとなります。
キャリアアップに有効な資格!転職にも
ビジネスに関する資格はたくさんありますがビジネス・キャリア検定は比較的就職や転職に強い方な資格ではありますが、どちらかと言えばキャリアアップ向きの資格になります。
そもそもキャリアアップのために発足された資格ですので主に人事評価に利用されている傾向にあります。
しかし過度な期待は禁物と言えど、就職活動や転職において有利に働く可能性も十分考えられます。
そもそも「仕事ができる人間かどうか」を判断する資格ですので就職活動や転職においてその人の期待値をはかるにはもってこいの資格と言えます。
どんな資格においてもたびたび、いくら資格があっても実務経験がなければ話にならないと言う意見が出ることもありますが、ビジネスにおける体系的知識を一通り学んでいるとことは実務経験のみで得た知識とはまた違う魅力があると言え、決して不利になる資格ではないです。
転職を希望する方であればすでに実務を経験している分野でビジネス・キャリア検定を取得することでさらに有利になることも考えられます。
ビジネス・キャリア検定を取得するには
試験に合格すればOKです。受験資格はなく誰でも受験できるため、いきなり2級やいきなり1級と言った受験も可能です。
試験の合格率から見る難易度
試験の合格率は当然ですが分野や等級によって大きく異なります。
BASIC級は75%あたり、2級・3級は30%~50%とまだ挑戦しやすい感じになっていますが1級の合格率はだいたい15%前後となっており難関です。
とは言え総じてみればやや易しい方の資格と言えるのではないでしょうか。
まとめ
以上がビジネス・キャリア検定に関する大まかなまとめになります。
試験としても比較的挑戦しやすく、またビジネスを体系的に学習できるという点においても優秀な検定ですので、経営関連を一通り学習してみたい方にとっても良いのではないでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。