銀行業務検定試験とは、銀行・保険・証券会社などの職員が業務に必要な知識・技能を測定する民間資格です。
一般にはあまり聞きなれない資格ですが銀行や保険会社、証券会社などの金融業界では知名度の高い資格であり、入社後取得させられるところも多いようです。
この記事では銀行業務検定試験についてざっくり解説していきます。
銀行業務検定試験の特徴
1968年からスタートした意外と歴史の長い資格で金融業界でのキャリアアップに有効です。
銀行業務検定試験の種目
ひとくちに銀行業務検定試験と言っても「法務」「財務」「税務」「投資信託」「年金」など多数の種目が設けられており、さらにひとつの種目において2級・3級などレベルも設けられています。
2018年10月4日現在では以下のようになっています。
試験種目一覧
法務財務
- 法務2級
- 法務3級
- 法務4級
- 融資管理3級
- 金融商品取引3級
税務
- 財務2級
- 財務3級
- 財務4級
預かり資産・投資信託
- 税務2級
- 税務3級
- 税務4級
年金・シニア
- 預かり資産アドバイザー2級
- デリバティブ3級
- 投資信託2級
- 投資信託3級
- 保険販売3級
相続
- 年金アドバイザー2級
- 年金アドバイザー3級
- 年金アドバイザー3級
- 年金アドバイザー4級
金融経済
- 相続アドバイザー3級
- 相続アドバイザー2級
融資・渉外
- 金融経済3級
外為
- 経営支援アドバイザー2級
- 窓口セールス3級
- 法人融資渉外2級
- 法人融資渉外3級
- 個人融資渉外3級
- 事業承継アドバイザー3級
- 事業性評価3級
信託・証券
- 外国為替2級
- 外国為替3級
マネジメント
- 証券3級
- 信託実務3級
コンプライアンス
- 金融リスクマネジメント2級
- 営業店管理Ⅰ
- 営業店管理Ⅱ
ホスピタリティ
- 金融コンプライアンス・オフィサー1級
- 金融コンプライアンス・オフィサー2級
- 保険コンプライアンス・オフィサー2級
- JAコンプライアンス3級
- 金融個人情報保護オフィサー2級
- ホスピタリティ2級
- ホスピタリティ3級
銀行で働きたいなら要注目!資産運用の勉強にも◎
銀行業務検定試験は研修の一部として導入されていたり、昇進の条件にされていたりするところも多いですので銀行など金融業界で働く際に避けては通れない資格です。
個人で受験することもできますが受験者の大多数が団体での受験になっていることからも金融業界におけるこの資格の重要性が伺えます。
銀行で働きたいと考えている方にとってはこの資格をあらかじめ取っていればよいのではないかと思う方もいらっしゃると思いますが、いざ就職すれば嫌でも取らされる傾向にあるようですのでさほど慌てなくてもよいと言えるでしょう。もちろんあらかじめ取得しておいても損はありません。
金融業界で働くことを念頭においていない個人であってもお金の勉強、特に資産運用に関する勉強をしたいと考えている方には有効と言えます。
資産運用に関する資格と言えばやはり最も有名どころはファイナンシャルプランナー(FP)、次に確定拠出年金に関する資格であるDCプランナーがあげられますが、この銀行業務検定試験の「投資信託2級・3級」も有効と言えます。
投資信託とは簡単に説明すると私たちが投資信託運用会社にお金を預け、預かったお金を投資信託運用会社の専門家が運用し、儲かった分を投資額に応じて分配するという仕組みの金融商品です。
投資信託は100円から投資できるところもあったりとさほどお金がなくても参加しやすかったりしますし、楽天証券なんかではポイントで投資できたりとかなり身近な感じです。
銀行業務検定試験の投資信託に挑戦することで投資信託に関する知識をしっかり学べますので将来的に投資信託で資産運用を行おうかと考えていらっしゃればよい目安になるのではないでしょうか。
銀行業務検定試験の資格を取得するには
試験に合格すればOKです。受験資格はないので誰でも受験することができます。
難易度の目安は
かなり種目が多いですが4級と銘打たれているものの合格率は60%~70%になっており簡単なほうだと言えます。
3級となっているものは30%~50%、2級となっているものは25%前後ですので中程度の難易度と言えます。
総じてみると難易度としては低いほうと言えます。
受験料や試験日、受験地など
銀行業務検定試験は6月・10月・3月の年3回実施されています。
受験料は一部例外もありますが4級が3,240円、3級が4,320円、2級が6,480円となっています(2018年10月6日現在)。
受験地は全国にあり、地方であっても実施している会場は多いほうの資格だと思いますので資格を取るためにほとんど旅状態なことになることはないと言えます。
まとめ
以上が銀行業務検定試験のおおざっぱなまとめになります。
基本的に業界人が受験する資格ですので金融業界にいない限り、別に持っていても仕方のない資格ではありますが、資産運用やお金についての勉強をしてみたい方にとってはひとつの目安となるかもしれませんね。
少しでも参考になれば幸いです。