Ryet
2018-01-30T12:53:00+09:00
車・バイクの運転免許全種類!就職・転職を有利にするには
2018-10-02T06:56:20Z
どんな時にどんな免許が必要か全部まとめてみました
自動車やオートバイを運転するには運転免許(国家資格)が必要になることは周知の事実です。
この記事では日本の運転免許についてまとめていきます。
免許の種類と運転できる自動車
大ざっぱにわけると車系が7種類、バイク系が3種類になります。どんな車が運転できるのかチェックし、就職等に役立たせることができるか確認してみましょう!
普通免許(一種・二種)
いわゆる普通の車が運転できる免許です
一般的に「車の免許」と言うとイメージされるものが普通免許です。
普通免許は車両総重量が3500kg未満、最大積載量が2000kg未満、乗車定員が10人以下のものを運転することができます。
この免許を持っていると普通自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転することができます。(小型特殊自動車については小型特殊免許の項目にて解説します)
また2007年改正施行前に受けた普通免許は現在、限定条件付きの中型免許とみなされ「8トン限定中型免許」と呼ばれており、2007年改正から2017年改正までに受けた普通免許は限定条件付きの準中型免許とみなされ「5トン限定準中型免許」と呼ばれています。
※詳しくは準中型免許・中型免許の項目で解説しますね。
普通免許は一種と二種が存在します。多くの方が所持している普通免許は一種です。
「二種」と名のつくものはお金をもらって人を乗せるときに必要な免許の種類ですので、普通二種は主にタクシードライバーとして就職するときなどに必要になります。
普通一種の受験資格は18歳以上になりますが、普通二種は21歳以上で普通一種免許以上の免許を取得し、運転経験期間が通算して3年以上ある必要があります。
普通自動車免許の取り方 運転免許は使える資格堂々1位です!
普通自動車免許の取り方や費用をわかりやすくまとめました!運転免許が必要となる仕事は多く普通自動車免許は使える資格No.1と言えます。
準中型免許
宅配業界などで活躍できます
準中型免許は車両総重量が3500kg以上7500kg未満、最大積載量が2000kg以上4500kg未満、乗車定員が10人以下のものを運転できる免許で、受験資格は18歳以上になります。
いわゆる2トントラックや3トントラックなどの準中型自動車を運転できる免許です。
イメージが難しい方もいらっしゃるかと思いますが、都市部での個人宅への宅配トラックやコンビニの商品を運ぶトラックなどを思い浮かべるとわかりやすいのではないでしょうか。あのサイズが2トントラックです。
準中型免許を持っていると準中型自動車、普通自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転することができます。
また2007年改正から2017年改正までに受けた普通免許は限定条件付きの準中型免許とみなされており「5トン限定準中型免許」と呼ばれています。
5トン限定準中型免許は車両総重量5000kg未満、最大積載量3000kg未満の車が運転できるものですが、限定解除審査に合格することで限定を解除し、準中型免許と同様に車両総重量7500kg未満の車を運転できるようになります。
解除するには4時限の技能教習を修了するか一発試験に合格するかになります。技能教習は地域にもよりますが6万円~8万円はするとみておいた方が良いです。
なお準中型免許には一種・二種と言った種別は存在しません。
中型免許(一種・二種)
送迎バスの運転手にもなれます
中型免許は車両総重量7500kg以上11000kg未満、最大積載量4500kg以上6500kg未満のもの、乗車定員11人以上29人以下のものを運転できる免許です。
4トントラックやマイクロバスなどの中型自動車を運転できる免許になります。
中型免許を持っていると中型自動車、準中型自動車、普通自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転することができます。
また2007年改正施行前に受けた普通免許は現在、限定条件付きの中型免許とみなされており「8トン限定中型免許」と呼ばれています。
5トン限定準中型免許と同様に8トン限定中型免許も限定解除審査に合格することで限定を解除することができます。
中型免許は一種と二種が存在します。
「二種」と名のつくものはお金をもらって人を乗せるときに必要な免許の種類ですので、中型二種は主に有償のマイクロバスを運転するときなどに必要となります。
中型一種の受験資格は20歳以上(自衛官は19歳以上)になりますが、中型二種は21歳以上で普通免許以上の免許を取得し、運転経験期間が通算して3年以上ある必要があります。
中型免許(一種・二種)の取得方法や費用の目安など総まとめ
中型一種免許・中型二種免許の違い、乗れる車の種類、就職や転職への強さ、取得するまでの費用の目安など気になることを一挙まとめて解説
大型免許(一種・二種)
大型トラックの運転手やバスの運転手なるには必須です
大型免許は車両総重量が11000kg以上、最大積載量が6500kg以上、乗車定員が30人以上のものを運転できる免許です。
10トントラックやバスなどの大型自動車を運転できる免許になります。
大型免許を持っていると大型自動車、中型自動車、準中型自動車、普通自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転することができます。
大型免許は一種と二種が存在します。
「二種」と名のつくものはお金をもらって人を乗せるときに必要な免許の種類ですので、大型二種は主にバスの運転手として就職するときなどに必要となります。
大型一種・二種の受験資格は21歳以上(自衛官は19歳以上)で、普通免許以上の免許を取得し、運転経験期間が通算して3年以上ある必要があります。
大型免許(大型一種・大型二種) ※値段を安くする方法アリ!
物流業界は常に求人があり大型免許を持つドライバーは高収入に期待できます。免許を取る費用・値段の目安から安く取得する助成金制度まで
小型特殊免許
稲刈りのときに役立つコンバインなどを運転できます
小型特殊免許は最高速度が15km/h以下、長さ4.7m以下、幅1.70m以下、高さ2.80m以下の特殊な自動車を運転することができる免許です。
具体的には画像に掲載しているようなコンバインと言う稲刈りをするときに使われる小型自動車もこれに当てはまります。他には朝方市場などの近くを通れば「ターレット」と言う小さな運搬車に乗った方々がたくさんいますが、これも小型自動車になります。
小型特殊免許は小型特殊自動車のみ運転できる免許になります。また一種・二種と言った種別は存在しません。
受験資格は16歳以上になります。
大型特殊免許(一種・二種)
ブルドーザーや除雪車などの運転に必要な免許です
大型特殊免許は小型特殊自動車のように特殊な作業をする自動車で、サイズ的に小型特殊自動車とは異なる自動車を公道で運転することができる免許です。
大型特殊自動車の具体例としてはブルドーザーやショベルカー、除雪車などがそれにあたり、主に建設現場などで活躍する免許になります。
大型特殊免許を持っていると大型特殊自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転することができます。
大型特殊免許には一種と二種が存在します。
「二種」と名のつくものはお金をもらって人を乗せるときに必要な免許の種類なのですが、ブルドーザーにお客さんを乗せるなんてことはまずないですよね。
実は現在、大型特殊二種免許が必要となる自動車は存在しません。なぜ二種が存在しているのかよくわからない不思議な免許です。
大型特殊一種の受験資格は18歳以上で、大型特殊二種は21歳以上で普通免許以上の免許を取得し、運転経験期間が通算して3年以上ある必要があります。
大型特殊免許の取得費用!フォークリフト等で公道を走れます
大型特殊免許があればブルドーザーやフォークリフトで公道を走れます。費用は既に普通免許などを持っているかどうかで大きく変わりますよ
けん引免許(一種・二種)
トレーラーの運転に必要です
牽引(けんいん)免許は運転席と荷台が切り離せる構造のけん引自動車で車両総重量が750kgを超えるときに必要となる免許です。
日本でのけん引自動車はセミトレーラーが一般的で、運転席部分のトラクターと荷台側のトレーラーを切り離すことでフェリーなどに荷台部分のみを積み込むことが可能になる便利な自動車になります。
大型のトレーラーを運転するには大型免許+けん引免許が必要になるため、物流業界ではこれらを所持していることで仕事の幅が広がるため非常に役立つ資格になるでしょう。
けん引免許には一種と二種が存在します。
「二種」と名のつくものはお金をもらって人を乗せるときに必要な免許の種類で、けん引二種免許はトレーラーバスと呼ばれるものを運転するときのみに必要な免許になるのですが、現在トレーラーバスはほとんど使用されていません。
受験資格は18歳以上になります。
けん引免許はセミトレーラーに乗る時に必須!取得までの費用
運転席と荷台が切り離せるセミトレーラーなどに乗るときはけん引免許が必要になります。物流業界では給料UPに期待できる免許です。
大型二輪免許
かなり大きなオートバイを運転するときに必要です
エンジンの総排気量が400ccを超えるバイクを運転することができる免許です。かなり大きいバイクですのでかっこいいですよね。
大型二輪免許を持っていると大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動機付自転車、小型特殊自動車を運転することができます。
大型二輪免許をはじめ、バイクに乗るために必要な免許には一種・二種などの種別はありません。
受験資格は18歳以上になります。
普通二輪免許
大型二輪ほど大きくないオートバイを運転するにはこれが必要です
エンジンの総排気量が50cc超400cc以下のバイクを運転することができる免許です。
250ccや400ccのオートバイに乗りたい方などが取得しています。私も学生時代、友人が乗っていた250ccのドラッグスターと言うバイクがあまりにかっこよかったので普通二輪免許の取得を考えていたときもありましたね~…
普通二輪免許を持っていると普通自動二輪車、原動機付自転車、小型特殊自動車を運転することができます。
大型二輪免許同様に普通二輪免許にも一種・二種と言った種別はありません。
受験資格は16歳以上になります。
原付免許
原付免許の他に原付二種と呼ばれる特殊な免許もあります
エンジンの総排気量が50cc以下のいわゆる原付・原チャリなどと呼ばれる小さなバイクを運転することができる免許です。
原付免許は原動機付自転車のみを運転することができる免許になります。
他の二輪車系免許と同様に原付免許にも一種・二種と言った種別はありませんが「原付二種」と呼ばれるAT小型限定普通二輪免許と言うものがあります。
原付よりも少し大きいピンクのナンバープレートの「二人乗りのできる原付」と言えばイメージできる方も多いのではないでしょうか。警察官が乗っているところもたまに見たりします。
原付二種と呼ばれているものはエンジンの総排気量が50cc超125cc以下に限定した免許になります。125cc以下は車両法上では原付となり、道路交通法上では軽自動二輪となるため、かなり特殊なバイクなのです。維持費が安く二人乗りもできるため結構便利ですよ。
受験資格は16歳以上になります。
免許を就職・転職に生かすには
目的に合わせて取得すれば効率的です
ここまで紹介した自動車・オートバイを運転できる免許は以下のようになります。
- 普通免許(一種・二種)
- 準中型免許
- 中型免許(一種・二種)
- 大型免許(一種・二種)
- 小型特殊免許
- 大型特殊免許(一種・二種)
- けん引免許
- 大型二輪免許
- 普通二輪免許
- 原付免許
第一種免許は主に自家用車を運転するための免許であり、第二種はお金をもらって人を乗せるために必要な免許です。そのため運転免許を就職に生かすには就職先に応じて異なりますが二種の方が幅広くはなります。
タクシーの運転手になりたければ「普通二種免許」が必要、バスの運転手になりたければ「大型二種免許」が必要になります。
幼稚園の送迎バスなどは多くがマイクロバスですので中型免許でOKですがそのバスが幼稚園の自前のものであれば「中型一種」でOKとなります。定年後に幼稚園の送迎バス運転手を選ぶ方も多いですが、昔取得した普通免許があれば限定解除することで活躍できます。
物流業界で活躍するには「準中型免許」から2トントラックに乗れるため活躍できますが、将来的に「大型一種免許」や「けん引免許」を取得しするとより活躍できるようになります。
ブルドーザーなどを扱う建設業界では「大型特殊一種免許」があると良いですね。
今はよくわからないけどとにかく運転する仕事がしたいと言う場合は大型二種を取得すれば大抵の車は運転できます。
まとめ
いかがでしたか?
以上が日本の運転免許についての大まかなまとめになります。
免許を取得するにはお金がかかりますが大型免許、中型免許、普通二種免許などはハローワークにて助成金(上限10万円)を受け取ることも可能ですのでうまく活用したいですね。
少しでも参考になれば幸いです。