中型免許とは、4トントラックやマイクロバスサイズの自動車を運転することができる日本の運転免許のひとつです。
中型第一種免許と中型第二種免許の2種類存在しますが、これらにどのような違いがあるのかと言ったことや、中型免許を取得する方法、再就職に役立つのかどうかなどさまざまな視点から解説していきます。
中型免許の特徴
マイクロバスサイズの車の運転を考えている方はこの中型免許を意識しなければなりません。
中型一種と中型二種の違い
中型免許を持っていることで運転できる自動車のサイズは一種も二種も同じで、車両総重量7500kg以上11000kg未満、最大積載量4500kg以上6500kg未満のもの、乗車定員11人以上29人以下となっています。
運転できる自動車のサイズは同じですが、一種と二種では運転する目的が異なります。
一種は主に自家用、二種はお金をもらって人を乗せるときに必要なものです。
中型免許は4トントラックやマイクロバスサイズの自動車を運転することができる免許になりますので4トントラックに乗りたいという目的があるのであればお金を取って人を乗せるわけではないので「中型一種」でOKです。
マイクロバスを運転したいと考えているのであれば目指す就職先によって異なります。
有償のマイクロバスの運転手になることを考えているのであれば二種になります。
定年後の再就職先として人気の高い幼稚園の送迎バスの運転手になることなどを目指している場合、その送迎バスが幼稚園の自前のものであれば一種でOKとなります。
今持っている普通免許で乗れることも!
マイクロバスに乗りたいけれど普通免許しか持ってないから中型免許取ろうかな、などとお考えの方は一度ご自身の免許を確認してみてください。
2007年改正施行前に受けた普通免許は今「8トン限定中型免許」になっています。
8トン限定中型免許は車両総重量8000kg未満、最大積載量5000kg未満の車が運転できるもので、通常の中型免許よりも限定されたものになっています。
しかし限定解除審査に合格することで通常の中型免許になり、車両総重量7500kg以上11000kg未満、最大積載量4500kg以上6500kg未満のものを運転できるようになるのです。
すでに2007年の改正前に取得した普通免許をお持ちの方は限定解除をしてみてください。通常より費用を抑えて中型免許が取得できます。
中型免許を持っていると大型免許ほどではありませんが物流業界で活躍することもできますよ。
中型免許を取得するには
一般的には自動車教習所に通って取得します。また一発試験もありますが合格率は低めです。受験資格がありますので確認してください。
中型免許の受験資格は
まず中型一種ですが年齢が20歳以上であることが条件です。自衛官の場合は特別に19歳以上となっています。
さらに普通免許、準中型免許、大型特殊免許を受けていた期間が通算して2年以上経過している必要があります。
中型二種の受験資格はまず年齢が21歳以上である必要があります。
またすでに中型一種免許を取得している必要があり、さらに中型一種免許を受けていた機関が通算して3年以上経過している必要があります。
中型免許or限定解除にかかる費用
まず教習所で取得する場合の値段の目安を紹介します。
8トン限定中型免許の限定を解除して中型免許を取得する場合、MTかATかで費用は異なります。
MTであれば大体8万円~10万円、AT限定であれば10万円~13万円くらいかかると見たほうが良いでしょう。
限定解除でなく中型免許を取得する場合、すでに持っている免許の種類によって値段が大きく異なります。
5トン限定準中型免許をお持ちの場合はMTであれば大体15,6万円、AT限定であれば19万円あたりになるようです。
準中型免許をお持ちの場合は13万円~14万円あたりが目安になります。
普通免許であればMTで19万円あたり、AT限定22万円あたりが目安です。
次に一発試験という教習所に通わず取得する方法ですが、こちらの場合は大体4万円あたりが目安になるため圧倒的に安く取得することが可能です。
合格率は40%~50%あたりになりますが、この数字を見て一発試験のほうが良い!と思うか教習所のほうが良いと思うかは人によると思いますのでご参考までに。
まとめ
以上が中型免許に関するまとめになります。
取得しておくとドライバーとして仕事の幅が大きく広がる中型免許ですがやはりお金はそれなりにかかってくる資格になりますね。
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