Ryet
2017-04-24T10:50:00+09:00
登録販売者とは?簡単にわかりやすく解説!難易度,受験資格など
2021-10-15T06:40:45Z
登録販売者とは、薬局やドラッグストアなどで一般医薬品が販売できる医薬品販売専門資格である業務独占のある国家資格または公的資格です(当ブログでは国家資格として扱っています)。
医療系の資格は取得するまでが大変な資格が多いですがこの登録販売者に関しては非常に挑戦しやすくかつ非常に実用的なので当ブログでも最も強く推している資格のひとつです。
就職にどれくらい有利?難易度は?独学で取れるの?など気になる情報をまとめてみました。
登録販売者の資格の特徴
かつては薬剤師しか販売できなかった医薬品でしたが登録販売者も一部を販売できるようになり、薬剤師不足を補う人材となっています。
登録販売者とは薬に関する資格です
ドラッグストアなどで「ただいま薬剤師不在につき第1類医薬品は販売できません」などと言った表示を見たことがないでしょうか?
医薬品には第1類、第2類、第3類が存在し、3類<2類<1類の順で強い薬になって行き、副作用もキツくなってきます。
かつては医薬品は薬剤師でなければ販売することができなかったのですが2009年に薬事法改正があり、第2類・第3類医薬品を登録販売者も販売できるようになりました。
たとえば私は痛み止めをよくドラッグストアで購入するのですが皆さんご存知かと思われる「ロキソニン」は第1類医薬品であり、「イブ」や「バファリン」は指定第2類医薬品になっています。
登録販売者はロキソニンは販売できませんがイブやバファリンは販売できると言うことになります。
私たちが痛みや風邪症状などで苦しんでいるときに薬剤師がいないためにで薬を買うことができなかった…と言う不幸は昔に比べて大分改善されたのではないかと思われます。登録販売者は薬剤師不足を補う人材として期待されているのです。
比較的簡単で就職に強い超おすすめ資格!
ドラッグストアには営業時間中に薬剤師か登録販売者を常駐させなければならないと言う「常駐義務」があるため、登録販売者はいわゆる必置資格でもあります。
先ほど登録販売者は第2類・第3類医薬品を販売できる資格だと言いましたがドラッグストアでの医薬品の9割が2類・3類医薬品になりますのでほとんどの薬を薬剤師でなく登録販売者が販売することができると言うことになります。
そのためドラックストアではかなり需要が高い資格になっており実際に求人も多いです。私もドラッグストアの店頭の求人ポスターでも「薬剤師・登録販売者募集!」と言うものをよく見ます。
ちなみに登録販売者の平均年収は雇用形態にもよりますが300万円~400万円と言われています。
また医療系の資格はたいてい専門の学校を卒業してはじめて受験資格が得られると言うタイプの資格がほとんどなのですが、この登録販売者は誰でも受験することができますし、また難易度も低く比較的簡単な資格であると言うことも大きな特徴のひとつです。独学でも十分狙える資格と言えます。
このあたりは下で詳しく解説していますのでよければ見てくださいね。
女性の再就職に強い!独立も不可ではない
結婚・出産で退職した方の再就職にも非常に有利な資格です
もちろん男性の登録販売者の方も多いですがこの資格に関しては特に女性に強くおすすめできる資格になっています。
特に結婚・出産で一度退職し、その後の再就職を考えている方には特におすすめで、不況に強い安定した医療系の職につく大きな武器になります。
ドラッグストアには女性にとってデリケートな商品も多く販売されていますし、レジはもちろん何か質問したことがあるときなど女性の登録販売者がいることで安心できると言った心理作用も想定でき、40代以上の女性の再就職にも有利と言えます。
おばさんでも取れる資格一覧!簡単で再就職に強い資格を厳選
おばさんと呼ばれる年代の方にこそおすすめの資格一覧です。試験は簡単、もしくは講習だけで取れて就職先も多い夢のような資格を厳選!
その一方で登録販売者は逆に言えばドラッグストアでしか役に立たない資格のようにも見えてしまい、その点についての不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は独立も不可能ではない資格になっています。
第2類・第3類医薬品を扱う小売店・コンビニを開くことができたり、また登録販売者は漢方を扱うことができますので漢方薬局として独立することも場合によっては可能です。
資格を取得するには
試験に合格すればOKです。受験資格は特になく基本的に誰でも受験できます。
ただし正規の登録販売者として1人で薬を販売できるようになるのは2年以上の実務経験を積んでからになります。
合格率は平均約43%と難易度は低め!
医療系の資格は難易度の高いものが多いのですがこの登録販売者の合格率は40%~50%と医療系資格にしては比較的取りやすい国家資格になっています。
ただし登録販売者試験は都道府県によって試験問題が異なり、ものすごく合格率の高い都道府県もあればものすごく合格率の低い都道府県もあるのでそのあたりは要注意です。
試験の内容・試験範囲
登録販売者試験は先ほども少し触れたように各都道府県で試験問題が異なりますが、出題範囲は厚生労働省が示したものに沿って作られるため内容が地域ごとに大きく異なると言うことはありません。
その出題範囲は以下の5項目になります。
- 医薬品に共通する特性と基本的な知識
- 人体の働きと医薬品
- 主な医薬品とその作用
- 薬事関連法規・制度
- 医薬品の適正使用・安全対策
試験の内容としては医薬品成分や薬事法の内容などが問われてきます。
内容自体はよく考えなければ答えがわからないと言った類のものは少ないので難しくないとも言えますが、覚える範囲がとにかく多いと言うことが特徴と言えるでしょう。
暗記に自信のない方は辛いかもしれませんが裏を返せば少々暴論ではあるものの、覚えればいいだけ!とも言えます(笑)
合格基準は各項目3.5割以上(4割以上の都道府県もあり)正解し、全体的に7割以上正解できると合格になります。
苦手項目を作ると詰んでしまうタイプの試験になるためまんべんなくきちんと勉強しておく必要がありますが、登録販売者試験は宅建士や管理業務主任者のように合格点が毎年変動するタイプの試験ではないですので、勉強した分結果がでやすい試験とも言えます。
試験は各都道府県で行われるため受験するには都道府県から申し込みを行います。
正規の登録販売者になるには実務経験が必要
実務経験を満たしていない期間は登録販売者(研修中)になります
先に述べましたが登録販売者試験に合格してすぐに登録販売者として1人で売場に立つことができるわけではありません。
試験に合格しただけの段階では「登録販売者(研修中)」と言う立場になります。
正規の登録販売者になるには薬剤師・登録販売者の指導の下で2年以上の実務経験を積む必要があります。
試験合格前の直近5年以内にすでに実務経験がある場合は合格後すぐに正規の登録販売者として働くことが可能です。
登録販売者は独学で取得も可と言われる資格です
登録販売者は難易度もそこまで高くないため独学でも十分取得可能と言われています。
おすすめのテキスト
基本的に資格試験の勉強法は基本書をしっかり読んで過去問を解きまくると言うスタイルが王道です。
こちらが登録販売者試験においておすすめの基本書になります。
うちの家にも第4版の登録販売者合格教本があるのですが比較的理解しやすい構造になっています。
過去問はネットなどで自力で手に入れてもいいのですが法律的な問題もある以上、法改正を考慮して新しい過去問の本を購入することを個人的にはおすすめしたいです。
また登録販売者はスマホの無料アプリでの学習ツールも多いです。覚えることが多い試験なのでアプリを使って勉強してみるのもよい選択肢だと思います。
ユーキャンで学習すれば質問もできる
ユーキャンには登録販売者講座があります。
完全な独学との大きな違いはわからないところを質問できると言う点です。
完全な独学ではわからないところが出てくると解決するまでとても手間取る、もしくは放置して進めなければならないと言う欠点があります。
またユーキャンの登録販売者講座辞退は6カ月が目安になっていますが最大14カ月まで指導・質問サービスを受けることができるため時間があまり取れない方でも余裕をもって学習できる点も大きな特徴と言えます。
まとめ
以上が登録販売者の仕事内容、就職への有利さ、試験の内容や合格率についてのまとめになります。
まだ新しい資格ではありますが社会的にも重要な役割を持つ仕事になりますし、安定した医療系の職につける強みになるこの資格は再就職の強い味方になることは間違いありません。
少しでも登録販売者に興味を持ったみなさんの参考になれば幸いです。