けん引免許とは、運転席と荷台の部分とを切り離せる構造になっているけん引自動車で車両総重量が750kgを超えるときに必要となる運転免許です。
けん引免許の特徴
トラックドライバーの方に役立つ資格となるでしょう。
けん引自動車とは
運転席部分と荷台の部分が切り離せるようになっている構造の車をけん引自動車と言います。
運転席部分はトラクター、ヘッド、けん引車、荷台の部分はトレーラー、被けん引車と呼ばれています。
日本でのけん引自動車はセミトレーラーが一般的で、運転席と荷台を切り離すことでフェリーなどに荷台部分のみを積み込むことが可能になる便利な自動車になります。
大型のトレーラーを運転するには大型免許+けん引免許が必要になるため、物流業界ではこれらを所持していることで仕事の幅が広がるため非常に役立つ資格になるでしょう。
またけん引免許には一種と二種が存在します。
二種はお金を取って人を乗せるときに必要となる免許ですが現在日本でけん引二種免許が必要な自動車はトレーラーバスと呼ばれるものになり、そしてこのトレーラーバスは現在ではほとんど使われていません。
ほとんどの方にとってけん引免許を考える際は一種の話になりますのでここではけん引一種免許であることを前提にまとめていきます。
けん引免許を取得するには
教習所に通う、教習所合宿、一発試験のいずれかで取得できます。受験資格として18歳以上であること、資料区検査などの適性検査をパスする必要があります。
ちなみにけん引免許を取得する際、学科試験がないので技能試験だけになります。
教習所で取得する場合にかかる費用
教習所に通学したり合宿に参加したりして取得する場合は、普通免許などと同じようにまず視力・聴力などの適性検査を受けるところからはじまります。
学科試験はありませんので技能教習を受け、その後卒業のための技能試験を受け、合格するとけん引免許を取得できます。
取得にかかる費用は教習所によりますが通学であれば大体12万円~16万円、合宿であれば10万円~12万円あたりになるところが多いようです。
一発試験で取得する場合にかかる費用
一発試験は教習所で言うところの卒業のための技能試験をいきなり行うと言うものになります。
一発試験のメリットはなんといっても値段。教習所であれば10万円以上は必ずかかってしまいますが一発試験の場合は6000円~7000円くらいになります。
ただし合格率は低いですし、なかなか練習する環境もないですので結果として教習所の方が安く済んでしまうと言う可能性も十分に考えられます。
また一発試験の場合、他の車に比べて少々マイナーであるため運転免許試験場によってはけん引免許の技能試験を実施していないところもありますのであらかじめ確認が必要です。
まとめ
以上がけん引免許に関するまとめになります。
物流業界で活躍しているトラックドライバーの方ですと大型免許にくわえてけん引免許も持っていると会社にもよりますが仕事の幅が増えて収入アップに期待できます。
少しでも参考になれば幸いです。