看護師,准看護師になるには 難易度,年収,将来性も徹底解説!
資格の鎧

看護師,准看護師になるには 難易度,年収,将来性も徹底解説!

車いすの患者と看護師

就職に非常に強い資格として有名ですね

看護師とは、傷病者やじょく婦(産後の女性)に対する療養上の世話や診療の補助などの医療行為に携わる業務独占国家資格です。

また准看護師とは医師歯科医師、看護師の指示を受けて上記医療行為を行う都道府県知事免許です。

看護師・准看護師の特徴

かつては看護婦と呼ばれており現在と同様に主に病院で活躍していました。近年は福祉関係施設での活躍も見られ、さらなる高まりが予想されています。

就職率最強!需要はかなり高い

新生児を抱える看護師

職に困ることはないでしょう

看護師は景気に左右されることなくほぼ100%就職できる資格として有名です。

高齢化社会である現在、看護師のニーズはさらに高くなっている中、深刻な人手不足になっていることから職に困ることはまずないと言えるでしょう。

就職先は病院や診療所だけに限らず福祉施設でも需要があります。

福祉施設では利用者の検温や血圧測定など身体面・精神面・衛生面での健康管理を行います。また訪問看護の仕事についた場合は介護福祉士保健師などと連携を取り、患者や家族の精神的な支えとして重要な役割を担います。

いずれにせよ非常に安定した職場で働くことになるため一生モノの資格になることは間違いありません

看護師の平均年収は470万円

電卓とお金

日本全体の平均年収よりも若干上!

看護師は残業も多く非常に多忙ではありますが年収は平均470万円と一般労働者の平均よりも高く、男女差も大きくありません

緊急手術や緊急入院、夜勤などがあり激務ですので割に合わないと言う声もありますが、特に女性は一般の仕事についている女性の平均年収よりも大きく上回るので手に職をつけたい女性には特におすすめと言えます。

准看護師の平均年収は400万円程度と言われており、平均ラインの収入が見込めます。なお准看護師として実務経験を積むことで看護師試験の受験資格を満たすことも可能です。

准看護師の動きについては要注目

看護師の女性のフィギュア

かなり前から廃止の議論があります

ご存知の方もいらっしゃると思いますが准看護師については長い間、廃止に向けた動きがあります。廃止させたいのは日本看護協会、廃止させたくないのは日本医師会、国は日本看護協会寄りの考え方です。

日本看護協会は看護師の地位向上のために准看護師制度を廃止させたいと考えており、日本医師会は看護師不足問題や、看護師よりも安く雇える准看護師がいなければ小さな病院は経営が成り立たなくなることを危惧し反対しています。そのため准看護師学校の多くは医師会立になります。

准看護師は中卒の社会人からでも目指せる資格ですので人によっては准看護師がなくなることで非常に困ってしまう方もおられると思います。このあたりの動きはよく見ておく必要があります。

ちなみに准看護師から実務経験を積んで通信制コースを受けることで、准看護師として働きながら看護師試験の受験資格を満たすことも可能なのですが、その実務経験の年数が10年と非常に長く、この年数の短縮にも日本医師会は強く反対していたのですがこのたび2018年から7年に短縮されることが決定しています。

変化は着実にはじまっていると言えます。詳しくは下記の受験資格の項目をごらんください。

他資格への影響

パソコンを見て考える男性

より専門性の高い看護師になることも

特定分野において専門性が高い看護師であることの証明になる「認定看護師」や「専門看護師」は看護師免許を有する者しか挑戦することができません。

認定看護師や専門看護師を取得したからと言ってお給料UPにただちに期待できるものではありませんが、看護師の出世に繋がりやすい資格ですので要注目です。

自信を持った表情の看護師

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地域医療活動をする看護師たちのイメージ

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また保健師、助産師の受験資格はそもそも看護師試験に合格していることが前提条件になっています。

さらに看護師・准看護師としての実務経験が5年以上あれば介護支援専門員(ケアマネージャー)試験の受験資格を満たします。

他には、あまり強い影響ではありませんが看護師・准看護師の業務は第一種・第二種衛生管理者試験における労働衛生の実務の対象になりますので業務を行うことで第一種・第二巣衛生管理者試験の受験資格を満たすこともできます。

看護師・准看護師になるには

国家試験に合格すればOKです。試験の受験資格を満たすには必ず専門の学校を卒業する必要があります

看護師・准看護師の受験資格

大学

看護師は最低3年、准看護師は最低2年学びます

看護師・准看護師になるには看護学校を卒業する必要があります。どちらも入学試験を受ける必要がありますが学校により難易度も大きく変わり慶応義塾大学などは偏差値69と言われていますが、多くの学校が偏差値45~57の範囲ですのでとりあえず偏差値が50あればどこか入れる学校はあるはずです。

まずは看護師試験の受験資格です。

  • 看護大学・大学の看護学部を卒業した者(4年)
  • 看護短大・看護専門学校を卒業した者(3年)
  • 高校の看護科・専攻科を卒業した者(5年一貫)
  • 准看護師として実務経験を3年以上積み、看護師養成所を修了した者(2年)
  • 准看護師として実務経験を7年以上積み、看護師養成所(通信制)を修了した者(2年)(※2018年4月から7年以上に変更になります。現在は10年以上です。)

このように看護師試験を受けるためには基本的に3年は学校に通う必要があります。

4年生の看護大学の場合は保健師や助産師の教育課程を設けているところもあります。

准看護師から看護師を目指すには実務経験を積んで看護師養成課程を修了する必要があります。

働きながら目指せる通信制を考えていらっしゃる方が多いのですがこれまで実務経験が10年以上必要とかなりハードルが高かったのですが2018年4月から7年以上に変更になり、2018年の時点で7年働いていらっしゃれば通信制コースを受けられるようになります

次に准看護師になる方法です。

准看護師になるには看護学校または准看護師養成所を卒業・就業して試験に合格する必要があります。

  • 准看護師養成所を卒業した者(2年)
  • 高校の衛生看護科を卒業した者(3年~4年)

准看護師試験を受けるには最低2年は学校に通う必要があります。准看護師養成所の入学試験は中卒程度の難易度になっています。

看護師になるための看護学校にしても准看護師になるための准看護師養成所にしても、どちらも人気ですので倍率はそこそこ高いです。まずは学校に入るための勉強をがんばる必要があります。

合格率は90%以上!

Take It Easy

難易度は高くないと言えます

看護師試験の合格率は長い間90%前後です。准看護師試験は94%~98%と非常に高いです。試験の範囲が広いため試験の準備は大変にはなりますが、看護師不足が問題になっていますので合格率は高めで安定しています。

そのためしっかりと勉強していれば試験についてはさほど心配する必要はないと言えます。

どちらかと言えば苦労させられるのは学校です。病院などでの実習は体力的にもかなりキツく過酷だと言われており、勉強もハードです。ここを乗り越える方が試験よりも大変であると言えるかもしれません。

まとめ

コーヒーを飲む女性

いかがでしたか?

以上が看護師・准看護師についての大まかなまとめになります。

まず入試と学校に入ってからの勉強が大変になりますが試験自体は落とすためのようなものではないです。それでいて一般的な労働者よりは若干高収入が見込める上に安定した職場で働け就職には強いと言う非常に強い資格であることは心強いですね。

特に女性が自立を目指している場合にはぜひおすすめしたい資格です。シングルマザーの方が准看護師を目指し准看護師学校に入学するケースも多いですよ。