介護支援専門員とはケアマネージャー、ケアマネとも呼ばれ、要介護者や要支援者のニーズに応じたケアプランの作成など、介護保険制度の第一線で重要な役割を担う公的資格です。
介護支援専門員の特徴
介護と言えば高齢者の介助というイメージがありますが、ケアマネージャーはパソコンを使った書類作成などデスクワークが中心の仕事になります。
介護支援専門員の仕事
介護保険とは、国民全員が40歳になった月から加入する保険です。保険者に介護が必要になれば介護サービスを受けられます。
非常にわかりやすい介護保険システムですが、いざ介護サービスを受けることとなったときの申し込み方法等が非常に複雑になっています。
このときに活躍するのがケアマネージャー。依頼を受けて介護サービスが受けられるようにケアプランを作成し、諸々の手続きを行います。
安定した職に就けます
ご存知日本では現在高齢化が急速に進み、今後も介護保険の利用者は増えていくでしょうし、ケアマネージャーのニーズは今後も高いと予想できます。
求人を見ても正社員での募集もあり、需要は高いです。
平均年収は370万円
安定した職につけるというメリットはありますが、年収はやや減少傾向です。この点はよく押さえておかなければなりませんね。
介護支援専門員になるには
筆記試験に合格し、研修を受けて登録を済ませることでケアマネージャーとして活躍できます。
合格率は15%程度
2008年あたりのケアマネージャーの平均合格率は25%程度でしたが、近年難化しています。
13~19%あたりを漂っている傾向にあり、難易度があがってきています。
受験資格あり
2017年までの受験資格は、
- 保険・医療・福祉分野で5年以上の実務経験者
- 介護分野で10年以上の実務経験者
- ホームヘルパー2級、社会福祉主事任用資格者等の資格を持った5年以上の実務経験者
と、無資格でも実務経験のみで受験資格を得られたのですが、2018年からは無資格では受験できなくなります。
2018年からの受験資格は、
- 保険・医療・福祉分野で5年以上の実務経験者
- 特定施設で相談援助業務5年以上の経験者
このように介護業務等での実務経験が除外され、またホームヘルパー2級や介護職員初任者研修有資格者の介護実務経験なども除外されています。
これから受験を考える方はよく確認する必要があります。
2018年からも変更点がないのは以下の有資格者がその実務に5年以上従事している者です。
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士
まとめ
以上が介護支援専門員(ケアマネージャー)についての全体像のまとめになります。
受験資格がとても厳しいのでなりたいからすぐになれると言う資格ではありませんが、デスクワークが中心となる介護系の仕事というのは向いている人にはとても向いている類の仕事だと思います。
現状介護福祉士から介護支援専門員を目指す方が最も多いですので、現在介護職についている方の将来の選択肢のひとつとして考えておくのはよいことだと思います。
少しでも参考になれば幸いです。