介護職員初任者研修とは、介護についての最低限の知識と技術、基本的な介護業務が実践できるようになるための研修です。
介護職員初任者研修の特徴
かつてのホームヘルパー二級に相当するものです。
介護職員初任者研修とは
老人ホーム等の施設やホームヘルパーとして働きたいなどと考えている方が受講する研修で、介護を学ぶ方にとって入門となる講座になっています。
就職に強いと言われる介護職
ご存知日本では現在高齢化が急速に進み、高齢者介護に関する施設は増えてきていますが、介護業界は慢性的に人材不足です。
法律的には訪問介護以外の施設であれば介護の資格がなくても働くことは可能なのですが、基本的に介護の資格を取得していないと勤務するにはいろいろと厳しいのが現実です。
近年では基本的に介護職に就職するにはこの介護職員初任者研修の修了者を条件とするところも増えてきています。
訪問介護の場合は「介護職員初任者研修」(130時間)もしくは、「実務者研修」(未資格者は450時間)を受講し、修了証明書の交付を受ける必要があります。
介護職に就く前に、介護の資格の入り口である介護職員初任者研修をまず取得し、技術・知識を身につけていれば、スムーズに就活を進めて行ける可能性が高まります。
国家資格・介護福祉士へ
これまで国家資格である「介護福祉士」へなるための養成体系が非常に複雑でわかりにくかったために2012年に廃止されたホームヘルパー2級に代わって2013年に新説されたものが介護職員初任者研修です。
介護職員初任者研修を取得してから
「実務経験3年以上」+「実務者研修」+「介護福祉士の国家資格(筆記と実技)」
に合格することで介護福祉士になれます。
「実務者研修」と言うものの受講時間は計450時間受けなければなりませんが、介護職員初任者研修修了者は400時間免除され、実務者研修50時間で国家資格の受験資格を得られます。
介護職員初任者研修修了者になるには
各都道府県が指定した研修機関が実施する介護職員初任者研修を受講すればOKです。学歴等の受講資格はなく基本的に誰でも研修を受けることができます。
介護職員初任者研修の内容
介護職員初任者研修は各都道府県が指定した研修機関が実施しており、そこで所定の研修を130時間受けて最後に1時間の筆記試験を受けることで取得できます。
筆記試験があると聞くと嫌な気持ちになってしまう方もいらっしゃるかもしれませんがこの筆記試験の合格率は9割以上・ほぼ100%と言われており、そんなに構える必要はないと考えられます。
また介護職員として実務経験がある者は、研修と同等の知識を有していると認められる者に関しては研修課程の一部を免除することもできます。
通信も可!また無料で受講できることも!
夜間や土日、通信などで介護職員初任者研修を受けることが可能な場合もあります。お住いの都道府県庁に問い合わせてあらかじめ確認してください。
またハローワークの支援制度ではテキスト代を除いて無料で受講できるのですが、非常に人気が高く応募者が殺到しているようなのでタイミング次第では難しいかもしれません。
まとめ
以上が介護職員初任者研修についての全体像のまとめになります。
特に試験勉強を必要とせず就職に強いものですし、将来の家族の介護に役立つことも考えられ、非常に価値のある研修であると言えます。
ハローワークの支援制度を利用して取得するのが金銭的に最も望ましいですが応募者が殺到したり、または受講人数が足りずに開講されなかったりと言う問題もあるため、絶対支援制度じゃないとダメだと言う心がけですとどんどん就職の時期が遅れてしまいますので注意が必要です。
少しでも参考になれば幸いです。