貿易実務検定とは、貿易実務がどの程度行えるかを図る日本貿易実務検定協会が主催している民間資格です。
貿易実務検定の特徴
貿易関係の企業に就職したい方は取得しておけば若干有利と言えます。
近年注目されつつある貿易実務の能力
日本は貿易大国です。輸出依存度が高い国と言うわけではありませんが輸出額自体は世界トップクラスであり、資源が少ない分、貿易で成長してきた国と言えます。
そのため2011年に31年ぶりに貿易収支が赤字になったときはニュースでも大きく取り上げられました。
またアメリカのトランプ大統領が離脱を示唆していることでちょっとどうなるかわからない状態ではあるものの、TPPの関係もあるため、貿易実務のプロフェッショナルは今後ますます必要とされる可能性を秘めています。
今回紹介する貿易実務検定と言う資格は「A級」「B級」「C級」の3段階設けられている資格で、C級<B級<A級の順に上位資格になります。
C級は定型業務の基礎知識を持つことを証明、B級は通常の貿易実務がこなせるレベルにあることの証明となり、ともに実務経験1年~3年以上程度の能力があるとの基準になります。
A級は貿易実務の判断業務が行えるレベルにあることの証明となり、実務経験3年~5年以上の能力があると評されます。
かつてはB級とA級の間に「準A級」が存在しましたが2015年で廃止されています。
貿易業界に就職したい新卒には若干有利
貿易実務検定は貿易関連業界では比較的知名度が高く、有資格者を求める求人もあるため就職や転職には比較的有利に働く資格と言えます。
ただあくまで貿易実務検定は民間資格ですのでものすごく強い資格とは言えず、貿易系の資格として考えれば必置義務のある国家資格である通関士の方が圧倒的に有利と言えます。

通関士は就職に強い!試験は対策次第で一発合格も狙えるぞ!
通関士は通関業界で最低1名の必置義務がある就職に強い国家資格!試験合格率は低いが内容的には集中して勉強すれば一発合格も射程圏だ。新卒が在学中に貿易実務検定を取得したとアピールすることは有効だと考えられますが、できれば最上位のA級、最低でもB級を目指した方が無難だと思われます。最下級のC級ではあまり有利には働かないでしょう。
また貿易関連会社では貿易実務検定よりもTOEICの点数の方を重視するところもありますので、先にTOEICの点数をある程度あげておく方が有利になる可能性が高いです。
貿易実務検定はあくまで補足と言った立ち位置で考えて資格を取得していく方が良いかもしれませんね。
貿易実務検定の有資格者になるには
試験に合格すればOKです。受験資格は特になく誰でも受験できます。
A級・B級・C級それぞれの合格率
C級は50%~60%ライン、B級は40%ライン、A級は30%前後の合格率になっています。
平成30年3月のC級合格率は58.40%、B級合格率は50.10%となっています。また平成29年12月のA級合格率は30.70%です。
試験の内容と合格基準点
C級の試験科目は「貿易実務(150点)」「基礎的な貿易実務英語(50点)」の2科目200点満点のうち160点(80%)が合格基準点となっています。
B級は「貿易実務(150点)」「貿易実務英語(100点)」「貿易マーケティング(50点)」の3科目300点満点のうち210点(70%)を合格基準点としています。
最上級であるA級は「貿易実務(200点)」「貿易実務英語(150点)」「貿易マーケティング(100点)」の3科目450点満点で、合格基準点は各回変動します。
まとめ
以上が貿易実務検定に関するまとめになります。
貿易関連会社への就職を目指すならばTOEICの点数をある程度あげた上でこちらの貿易実務検定A級またはB級を取得しておくことで有利になる可能性のある資格と言えます。
少しでも参考になれば幸いです。